ハバナ−San José de las Lejas サン・ホセ・デ・ラス・レハス ハバナから車なら1時間弱、お隣Mayabequeマヤベケ州の州都であるサン・ホセ・デ・ラス・レハス間の列車。列車だと2時間近くかかる。最初のうちは「ディズニーランドの列車みたい!」と楽しいのだけど、同じような車窓の景色に飽きてくるとお尻の痛さが気になる。サン・ホセより先へも行くけれどお試しだけならこの辺りまで。
Teatro Tomás Terry テアトロ・トーマステリー トーマステリー劇場は1889年に作られたキューバでも屈指の劇場のひとつで、今でも様々な公演が行われている。スペイン、フランス、イタリアとヨーロッパ各地の折中様式で舞台上部の装飾や天井のフラスコ画が印象的だが、木製の椅子や照明に施された装飾といったディテールも洒落ている。利用時でなければ内部の見学も可能。
Palacio de Valle パラシオ・デ・バージェ バジェ氏の邸宅、パラシオ=宮殿とある通り個人の家とは思えない豪邸。ヨーロッパからアジアまで多国籍な建築様式、デザインが特徴で建築資材も各国から取り寄せたという、「お金持ちの考えることはわからない」と言いたくなるほど行き過ぎた感がある建物。建築された1917年当時は、これだけの贅沢ができる階層の人たちがキューバにいたということ。屋上がテラスになっていて、モヒートを飲みながら一服することができる。ここから見える穏やかなシエンフエゴス湾の眺めは思わずホッコリ、長居したくなる。
蜂蜜は意外に知られていないが、海外にも輸出していてなかなかの高品質。純粋な味わいで美味しい。一番小さな容器に入ったものが2CUC(約240円)ぐらいから。花粉入り、プロポリス入りなんていうのもある。お土産物屋、スーパーで購入可能。ハバナ旧市街には専門店あり:Amargura e/San Ignacio y Mercaderes, Habana Vieja
以前は毎年恒例のフィデルの演説を聞くために、広場に入りきれないほどの大観衆が集まり、式の終わった後にはフィデルも一緒に広場から海沿いのマレコン通りへと延々と続く大行進を行うという、まさに年に一度の大イベントだった。革命広場を埋め尽くす民衆を前に、大振りなアクションで演説するフィデルの姿をどこかで目にしたことがある人も多いだろう。中でもちょうど20年前、2000年のメーデーの演説で語られた『Consepto de Revolución(革命の概念)』は、今でも何かにつけて度々触れられるし、「Revolución es…(革命とは)」で始まる冒頭のいくつかのフレーズは誰もが知っている。そのフィデルが最後にメーデーに登場したのが2006年、以後はどんどん規模が縮小されて、現在は交通や観光への影響を配慮もあってか、上記のように早朝にパッパとやって終わる。
とはいえ、大勢の人が「密」になる行事であるのは間違いないので、今年は早々に通常開催の中止が発表された。そして迎えた2020年のメーデー、数日前から「Mi casa es mi Plaza(私の家が私の広場)」という言葉で呼びかけられたように、各家庭でお祝いする形となった。TVで朝8時に国歌が流れ、マスク姿の人が自宅のベランダからキューバの国旗を振る様子、家の前に出て国歌斉唱する人々、そして過去に革命広場で演説したフィデルの姿が映し出された。