ハバナのシンボル、カピトリオ Capitolio, un símbolo de La Habana

Capitolio de la Habana
un símbolo de La Habana

ハバナ旧市街の中央広場(Parque Central)近く、ひときわ目立つドームを備えた白い建物、これがハバナのシンボルともいえるカピトリオです。旧国会議事堂として20世紀の初頭、キューバがアメリカ合衆国の傀儡政権下にあった時に建設されました。このカピトリオ、ハバナ創立500年にあたる来年2019年に向けて2010年から大規模な修復作業をしており、ここ数年は常に建物のどこかに足場が組まれたり、周囲を柵で囲まれたりした状態で、その全貌を見ることができません。現在もまだドーム部分や後方部が覆われているものの建物内部の修復はほぼ終わり、最近一般に公開されるようになりました。

カピトリオ・ツアー

見学ではグループごとにガイドがつき、スペイン語または英語で丁寧な説明がされます。

正面玄関、入り口内部にあるキューバ共和国を象徴するブロンズ像は、室内にある像では世界で3番目に大きなものですが、実際に高いドーム天井の下、堂々と立つその姿を見ると圧倒されます。

ドーム中央部がキューバのゼロ地点(ハバナから地方への距離を出す起点)となっていて、オリジナルではないものの今でも床に大粒のダイアモンドがはめ込まれキラキラと輝いているのを見ることができます。

また建物全体にたくさんの大理石が使われているのですが、その種類は50以上におよび、カラフルな床の色の違いも異なる種類の大理石によるものだというから驚きです。

議会場は建物の両翼に2つあるのですが、向かって右側のひとつが見学でき、その他にも大統領の部屋などいくつかのサロンがあり、一部は展示施設として利用されています。それにしてもその豪華な造りは宮殿を思わせ、アメリカ権力下とはいえ当時のキューバの豊かさがうかがわれます。

ところでこのカピトリオ、アメリカの議会議事堂を模したものですが、そっくりそのまま真似たわけではありません。例えば正面大階段はアメリカのものは左右2カ所なのに対し、キューバの方は正面に1カ所だけだったり、スペインコロニアル建築様式を取り入れ中庭があったり、とキューバの独自性を感じさせる部分があります。建物全体の大きさも当時のキューバの繁栄を示すがごとく、アメリカのものより高く、幅広く作られたとか。しかしキューバ革命政権となってからは、アメリカ寄りの政権下の「産物」であるカピトリオを国会議事堂として使い続けることを良しとせず、別の用途で使われることになったのです。

建物の中を見学した後、久しぶりにカピトリオ正面の大階段の上に立ち、目の前にあるハバナの街を見ました。10数年前に同じ場所から見たプラド通りを走るクラシックカーとその背後の旧市街の街、建物のたたずまいは今もかわりません。おそらくはカピトリオができた当時もそれほど変わらない同じ景色がそこから見えたはずです。ではこの先10年後は果たして・・・?と少し昔のハバナに思いを馳せながら、キューバの行く末を考えたのでした。

現在ハバナは市政500年を前にホテルの建設ラッシュ、個人経営の店や飲食店も急増しています。少しずつですが街の様子は変わっていくでしょう。ありがちなフレーズではありますが、やはり「キューバを見に行くなら、今!」なのかもしれません。

 

 

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