キューバのコロナ近況:再び感染者増加2022.1

2022年1月10日23時59分現在のコロナ感染状況:新規感染者2,685名、現状陽性者11,136名、累計感染者982,614名、累計回復者963,091名、累計死亡者8,330名

キューバの年末年始は、いつもながらサラッと何事もなく過ぎた。例年なら12月になると大晦日、1年最後の晩餐を定番のキューバ料理、コングリ、豚肉、ユカ芋+ラム酒にビールで締めくくるために食材確保に奔走するのだけれど、今回は早々から諦めムードが漂った。どうせ豚肉は手に入らないと・・・もう何ヶ月も好物の豚肉にありつけず、肉といえば鶏しか食べていないキューバ人たち(元々、キューバでは牛肉はほとんど入手不可能)。2021年大晦日、いつもなら昼間からどこからともなく豚を焼いている匂いが立ち込めるのだけど、代わりに使い古した油で揚げたフライドチキン臭が蔓延していた。

そして迎えた2022年。オミクロン株が出現してコロナは再び世界中で猛威を奮い、キューバでもみるみるうちに感染者が増えて、ここ数日は連日2000人超え。周囲にも感染してたり、疑いありで隔離してたりする人がいて、またもや脅威が迫っている。加えて寒暖の差が激しいこの時期、風邪ひきも多く世の中病人だらけ・・・

それでも1年のうちで最も観光客の多い年末年始、ハバナの街でも例年にはとても及ばないものの外国人が目立ち、長いこと閉店していたレストランがオープンし、カラフルなクラシックカーもパルケセントラルの周辺で客待ちをする様子が見られた。感染者の増加によって1月5日以降、入国時にワクチン接種証明とPCR陰性証明の両者の提示が義務となったけれど、それ以外は観光や生活に影響を及ぼすような規制は課されていない。

現在のところ海外からの観光客受け入れは続行。photo by Granma

ひとつ気になるのは外国人観光客には空港や規制のある場所以外では、マスクが義務となっていないことだ。確かに旧市街などではマスクをせずに歩く外国人も多い。一方キューバ在住者は屋外でマスクしていなかったり、正しく付けていなかったりすると罰金だ。マスクの効用がどこまであるのかは別にして、海外から持ち込まれる例も多く、今回の再拡大の一因は国境再開であるはずなのに、外国人観光客はノーマスクOKというのに不満を抱くキューバの人たちも多い。

ところで、我が家では年明け早々にラッキーなことがあった。年始も仕事だった夫が、ハバナ市内の正月市へ寄った際にクジ引きで、なんと豚の丸焼きとビール1ケースを当ててきたのだ。

キューバ人の誰もが欲しくてたまらない豚肉!
しかも丸ごと!!
ビールは正規ブカネロ!!!

正月2日にして今年の運の全てを使い果たした夫のこの先が少々心配されるが、まあ幸先よろしいということで。2022年、良い1年となりますように・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。