キューバの国境再開から1ヶ月

先月11月15日に国境が再開し、海外からの観光客の受け入れが全国各地で解禁となって1ヶ月が過ぎた。

ワクチン接種率は計画通り全国民の9割以上に達しコロナの感染状況はすっかり落ち着いて、毎日の新規感染者は全国で60人前後まで下がっている。今のところは昨年のように国境再開した途端にみるみるうちに感染者数が増えて・・・ということもなく外部からの侵入による感染拡大の傾向は見られない。お騒がせのオミクロン株も先週ついに最初の感染例が確認されたものの基本的な方針は変わらず、一部地域や国からの入国に際して空港での水際対策が強化され、追加ワクチンの接種もハバナで始まった。

学校は教室授業が再開し、子供達の賑やかな声があちこちで聞かれるようになった。我が子も始まってしまえば、友達との学校生活の方が家に篭ってゲームとアニメ三昧の日々よりも楽しいことに気付いた様子(たぶん・・・)。今週からは、放課後の空手の練習も始まって朝から晩まで充実した毎日。そして親たちはやっと自由を手に入れることができた!と、喜んでいるのは私だけではないはず。

さてハバナの街でも観光客の姿がボチボチと見られるようになってきた。

ガイドについて散策するグループ。ロシアやカナダの観光客が多い。

これに合わせて全てではないもののホテルやレストランも再オープン、博物館などの観光施設も開館、開業し始めている。キューバ観光の目玉、クラシックカーもパルケセントラルの周りでお客さん待ちをするようになり、先日は団体客を乗せ数台が連なって走る姿を見かけた。赤い2階建バスも始動、わずかなお客さんを乗せてハバナ市内をぐるぐる回っている。

モヒートで有名なバー、ラ・ボデギータ・デル・メディオもオープン

旧市街では観光客狙いのピーナッツや甘いお菓子を売り歩く人、似顔絵描いて無理やり売りつける自称アーチスト、楽器片手に歌いながら近づいて一緒に踊って写真撮ってチップを要求するミュージシャン、身体中をペイントしてジーッと動かずに路上に佇むパフォーマー、それから列をなしてルンバのリズムに合わせて竹馬で練り歩くダンサーたちも久しぶりに登場!観光客や外国人にとっては楽しいけれどちょっと鬱陶しかったりする彼らも、1年8ヶ月ぶりの姿を目にするとなんだかとっても愛おしく、思わずチップも弾んでしまう。

久しぶり〜の竹馬音楽隊!キューバ人たちも足を止めて撮影。

まだまだ観光客の数は少ないし、観光に従事している人たちが潤うには程遠いけれども、はじめの一歩をやっと踏み出せたことは確か。今度は感染再拡大なんてことにならないで、「安全安心の観光」がキューバの未来を切り開いて行ってくれるよう祈るばかり。

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