キューバのコロナウィルス感染予防対策:公共交通の運行中止

キューバもいよいよ本格的に外出禁止状態になりそうだ。「禁止令」は発令しないものの、明日4月11日よりすべての公共交通の運行がなくなる。乗用車を持つ人が極めて少ないこの国では、公共交通での移動手段がなくなること=外出できない、に近い。車を持っていても不必要な移動はできないだろうし、おそらく今後は路上での警察の取り締まりが強化されるだろう。生活に必要な食料や物資は、各地区の配給所や国営店舗へ入荷され、各家庭の代表者1名がそれを買いに行く形にするとのこと。

ああー、本格的隔離!

今、コロナの影響で自宅にあるいは施設に隔離状態にある人たち、それに近い人たちが世界中にいる。多くの人が室内にこもっている、この慣れない状況にどう向き合ったらいいのか?

以下、新聞で見つけたブラジル人作家でジャーナリストであるFrei Betto(フレイ・ベット本名:カルロス・アルベルト・リバニオ・クリスト、フィデル・カストロとも親しかったらしい)による記事。彼はリオネジャネイロで4年間の収監経験があり、その経験をもとに今回のコロナウィルスによる孤立、隔離状態に立ち向かうための10の忠告をしている。

  1. 肉体と精神を一緒に保つこと:身体は家に置いておくしかないのに、心が外の世界へと向いてしまったら、絶望を引き起こすだけ。
  2. 毎日のルーティーンを決めること:病気でもないのに、1日中パジャマでいてはいけない。手帳に毎日の活動をつける。体操、呼吸器官を鍛えるためにもエアロビクスがいい。読書、クローゼットの整理、家の掃除、料理、インターネット検索などなど。
  3. 1日中テレビやコンピュータといないこと:活動にバラエティーを持たせる。
  4. 親戚や友達に電話すること:特に遠く離れたところにいる人、弱者、一人暮らしの人へ。
  5. 手仕事をすること:機械の修理、ジグゾーパズル、縫い物、調理などなど。
  6. ゲームをして楽しむこと:同居する人がいるのであれば、1日のひと時をチェス、チェッカー、トランプなどをして過ごす。
  7. 隔離日記をつけること:紙にでも、コンピュータにでもいいから考えていること、感じていることを文章にすることは、この上ないセラピーとなる。
  8. 子供や他の大人がいるのなら、家事を分担すること:活動プログラムを作って、一緒に過ごす時間、互いに自由な時間を持つ。
  9. 瞑想すること:あなたが宗教信者ではなくても、瞑想することを学ぶといい。瞑想することで、心が浄化され、想像力が高まり、不安が消え、緊張が和らぐ。1日に少なくとも30分は瞑想に当てるべき。
  10. このパンデミアがすぐに終息するか、それとも何ヶ月も続くのかと考えないこと:この先ずっと隔離生活が続く覚悟で振舞う。自分の家の中で、この長い旅への準備を整えること。(4月6日付グランマ誌より)

早速ではないけれど、久しぶりに家族でドミノをした。

遊び方はいたって簡単。子供も一緒に。

キューバで家族や友達同士が集まって過ごす時間に、必ずと言っていいほど登場するのがこのドミノ。上の助言では、チェスやチェッカー、トランプとあるけど、キューバならやはりドミノだ。先日、コロナ対策で外出を自粛しているにも関わらず、路上でドミノをする市民に対して、大統領が激怒していたけれど、普段の週末だったら、テーブルを路上に持ち出して、上半身裸の男たちがドミノをして楽しむ姿があちこちで見られるはず。でもこの光景もしばらくはおあずけ・・・室内ドミノで盛り上がりましょ。

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