キューバのコロナによる規制緩和:ハバナの学校再開

待ちに待ったこの日が遂にやってきた。

11月2日、学校の再開。

キューバで最初のコロナ感染者が出たのが3月11日。その後国内での感染拡大が始まって国境閉鎖と様々な規制が始まったのが3月24日。あれから7ヶ月ちょっと。途中夏休み期間があったとはいえ、子供達にとっても保護者たちにとっても長すぎる「お休み」がやっと終わり新学期が始まった。

ハバナ市内11月2日朝、登校の様子。Photo:Ismael Francisco, by Cubadebate

本来キューバの新学年は9月に始まる。でも3月末からずーっと感染予防のために学校は閉鎖されていたので、前の学年を修了することができていない。夏休み期間が2ヶ月、試験期間が2週間あるにしても、前学年の丸々2ヶ月半ほどは授業がなかったことになるので、その間の遅れをどうするのか心配していた。ハバナでは7〜8月に感染再拡大があって、学校閉鎖期間が延長されたこともあり当初の予定から二転三転、様々な噂や中途半端な情報が飛び交ったが、結局のところは11月2日から12月4日まで5週間は進級せずに前学年の学習をして、12月7日から晴れて新学年、新入学とすることになった。まあ、それなりの対応をしてくれるらしいのでひと安心。

当然のことだけど学校再開に際してはコロナ感染予防の為、これまでになかった多くの「決まりごと」ができた。登校時間を学年ごとに分けて順次登校とする、給食は食堂に集中しないように1クラスずつ、授業中もマスク着用、朝礼はなし、子供たちは各自石鹸、消毒液、タオル、マスク1日4枚(!)を持参すること、学校内への保護者の立ち入り禁止などなど。

Bolsita de aseo衛生袋と呼bぶ袋に、マスク、石鹸、タオルなどを入れて持っていく

了解、なんでもする。とにかく学校が始まってくれてよかったー!

ウキウキしながら鉛筆を削って教科書とノート準備して、しまってあったリュックを引っ張り出して綺麗に拭いて、遠足の前の日並みに喜ぶ母を横目に「学校イヤー!」と叫ぶ息子。とはいえ、再登校初日の朝は6時にはパっと起き、さっさと制服着替えて登校の準備を始めた。朝食もゆっくりとって、指定された登校時間ぴったりに学校へ。

なんだかんだいって、ちょっとは楽しみにしてたんでしょ?それとも久しぶりすぎて緊張した?ちょっとこわばった笑顔での「行ってきます」だった。

登校時、校門付近で一人ずつ手の消毒をするためにちょっと混雑

ハバナは最近、新規感染者もゼロから一桁で落ち着いており、街の様子も雰囲気も大分以前と変わらないような感じになってきた。これで学校が再開して子供達の制服姿が見られるようになると、「日常」がグッと近くなる。

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