キューバでホセ・マルティに出会う

キューバを訪れたら、ホセ・マルティに会わない訳にはいかない。どこへ行っても国家の英雄マルティがいる。

多くの人が降り立つ首都、ハバナの空港がその名も「ホセ・マルティハバナ国際空港」。それから現地通貨に両替したら、1ペソ紙幣・硬貨の肖像はマルティ。

ハバナの街中散策では旧市街とセントロハバナの境界、カピトリオ(旧国会議事堂)にも程近いパルケセントラル(中央公園)に立ち寄る。公園の真ん中には指差すマルティ。ぐるりと囲む国樹である大王ヤシの木が、マルティの誕生日1月28日にちなんで28本あるのは意外に知らない人も多い。

革命博物館の前の広場にあるマルティ像は、彼の最後の場面を再現したもの。落馬する寸前の躍動感ある像で作品としても素晴らしい。ここからまっすぐ海の方を見ると独立戦争を共に率いた同士、マキシモ・ゴメスの像が目につく。

ハバナの新市街観光で欠かせないのは革命広場、そこで高くそびえる塔はホセ・マルティ記念館。入口前にあるマルティの巨大な像も目を引く。館内にはマルティに関する資料が豊富で彼の一生について知ることができる。

マレコン沿いを行くと、アメリカ大使館の前の広場に子供を抱きながらビシッと大使館の方を指差すマルティがいる。ちなみのこの広場の名前はTribuna Antiimperialista José Martíホセ・マルティ反帝国主義の広場、アメリカ大使館の前にそんな名前の広場を作ってしまうキューバの真っ直さ。

photo: Cubadebate

サンティアゴ・デ・クーバにはマルティが眠る。たくさんのキューバの英雄や著名人たちの墓があるサンタ・イフィヘニア墓地の中でもとびきり目立つ六角柱の霊廟。今はこのすぐ近くでフィデル・カストロも眠る。

キューバ革命軍が政府軍とゲリラ戦を繰り広げたシエラマエストラ山脈にあるキューバ最高峰、トゥルキーノ山頂(1974m)にもマルティ。これはなかなか会えない。

photo: MINREX キューバ外務省HP

マルティの像は全国どこへ行ってもあちこちにある。小学校や中学校の校庭には必ずあるし、公園や公共施設、屋内外問わず、数え切れないほどのマルティがキューバ人を見守っている。

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