キューバのコロナによる規制緩和:ハバナ、再びのフェーズ1

10月になった。

ここ半年、月が変わる度に「あぁ、またひと月去ってしまった」となかなか変わらない状況にため息が出るばかり。

キューバ国内のコロナの新規感染者はなかなか減らず、一部地方での感染再拡大などマイナス要因もまだ多い中、ハバナは10月1日より規制が緩和されてほぼ7月の第1フェーズと同じ状態に戻った。

・午後7時から午前5時までの外出禁止の解除
・自家用車および二輪車の市内移動制限の解除
・移動販売の地区外販売制限解除
・居住区以外の店での購入禁止解除
・店舗の営業時間短縮を排除し通常時間で営業
・公共および個人の商業・サービス活動の50%の定員での再開。ただしバー、ディスコ、公共およびソーシャルディスタンスを保てない密な状態になりうる個人主催のパーティーを除く。
・ビーチ解放、プールは定員の30%に制限して再開
・公共交通の再開、立ち乗車80%で10月3日より運行

一方で引き続きマスクの着用、ソーシャルディスタンスの維持等の感染予防対策は義務として、違反者には罰金が課せられ、自宅勤務を推奨し、ハバナから地方への出入りは制限され各検問所でのチェックを厳格に実施する。まだまだ全部が通常化するには程遠いけれど、公共交通が運行されてハバナ市内の移動が可能となることで気分的にもだいぶ違う。

夜間の外出規制が解除、でも夜中に街をうろつく人は以前のように多くはいないはず。Photo by Cubadebate, Naturaleza Sectrta de Cuba

そして何より待ち望んでいた学校の再開時期が発表された。

「2019-2020年度期の修了と2020-2021年度期の開始を11月2日とする」

まだ1ヶ月あるけれど、3月24日から閉鎖されていた学校がやーーーーーーーーーっと始まる!!

が、ちょっと待てよ。3月末から6月までの2ヶ月半の前年度の残りはどうやら曖昧にされたまま、通常の2ヶ月遅れで新年度が始まってしまうらしい。夏休みを除いても4ヶ月半も遅れていることに対してどこまで配慮してくれるのだろう。外出もままならず、家にこもっていた子供達が学校生活にすんなり適応できるのか・・・と普通なら心配しそうなものを親たちも含めてそんなことはまったくない。それよりも「もう学校再開して本当に大丈夫なのか?」と子供のコロナ感染を心配する声が多く聞かれる。

いやいやいや、もう再開しないとまずいでしょ。いくらみんな横並びのキューバの教育、遅れるのも進むのも一緒とはいえ、ねー。

と思っても、同調してくれるキューバ人は周りに少ない。意外に彼らは声を大きくして言ったところで一個人の力でどうしようもならないことに無駄な労力は使わないし、上からのお達しには素直に従う。今回のコロナで「社会主義国の方が規制を強制しやすくコントロールが効いて感染拡大を防げている」というような記事をどこかで見たけれど、確かに一理あるかもしれないと思ってしまうのだった。

Photo by Cubadebate, Naturaleza Sectrta de Cuba

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