キューバのコロナによる規制緩和:再感染拡大による後退

コロナによる規制緩和、7月3日にハバナが第1フェーズに移行してから1ヶ月、8月になって急に新規感染者が再び増えはじめてしまった。7月19日にはついに新規感染者ゼロを記録したにも関わらず、8月1日(発表、数字は前日の検査分)から25人、13人、24人、31人、25人、49人、54人、59人と増え続け、

8月9日 65人!!!

複数のクラスターが発生しており、また本来ならまだハバナへの出入りは特別の許可がなければできないはずなのに結構な人の移動があった様で、ここ数ヶ月感染者ゼロだった地方の州にまで再拡大の傾向にある。死亡者数はほぼないものの重症者数は増えており、ついに政府は未だ「国内感染拡大段階」であるとして、主にハバナの規制を元に戻すことを決定した。

ガーーーーーン!まさかの後退・・・

レストランやカフェテリアは基本的に閉鎖テイクアウトのみで夜間の営業は禁止、プールや娯楽施設の閉鎖、不要な外出は禁止、そして公共交通機関の停止。これが一番痛い。せっかくハバナ市内だけでも自由に動ける様になって、久しぶりの知人友人に会ったり、買い物に行ったりできるようになったのに。制限付きとはいえ3ヶ月ぶりに手に入れた自由、それでなくても誰かと会って食べて飲んでおしゃべりしてが大好きなキューバ人たちは、早速あちこちではち切れてしまったらしく、これが覿面的中、即感染拡大につながってしまった。いくつか起きているクラスターの原因はFiestaフィエスタ=パーティーだという。

photo by Cubadebate

徹底的に接触者を追求して検査をするから、ずっと2500前後だった検査数がここ数日は4000以上と増えており、結果、新規感染者数も増えるのは当然という気もするのだが。全体の半数以上が検査時点に無症状でほとんどが軽症者、死亡者数も抑えられているので、ここはハバナ再閉鎖までしないんじゃないか、という気配もあったのだけれど、グングン伸びる感染者数に政府上層部と保健省がピシャリと喝を入れることを決めた。常日頃から感染病対策に力を入れているキューバのことだから、今回はより厳しく徹底的にコロナと戦うつもりなんだろう。

ということは感染者ゼロになって完全封じ込めが確認されるか、全国民にワクチン接種がされるかしない限り、「勝ち」はない?

それまで国民の生活は制限され、キューバの国境は閉鎖されたまま??

いやそれより何より、目下の心配は9月学校再開延期。ああー子供達が学校へ行ってくれる日はいつに?!

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