ハバナでプラネタリウム

プラネタリウム、と聞くとなんとなく昭和の匂い、子供の頃の想い出がよみがえり懐かしい感じがしてならない。小学生のとき、学区外へ子供同士で出かけるのは基本的に禁止されていたのだけど、高学年になるとバスに乗って中心街にある図書館や児童会館など学習目的の健全な場所へ行くことが解禁となった。児童会館には体験学習ができるような遊具や定期的なイベントなどがあって、週末や長期の休みには友達同士でよく行ったのだが、そこにはプラネタリウムが併設されていた。星にたいして興味があった訳ではないけれど、季節ごとに変わる内容を見た覚えがある。この地元のプラネタリウムは、だいぶ前に閉館したと聞いたけれど、最近日本のプラネタリウム事情はどうなんだろう・・・

ハバナ旧市街、ビエハ広場にプラネタリウムがある。元々映画館だったという広場に面したコロニアルな建物に入っているのだが、大きな看板が出ている訳でもないので、「こんなところにプラネタリウム?」と知らなければ見過ごしてしまう。

正面中央の白い2階建の建物がプラネタリウム。

正面入り口機の扉の横にスペイン語で「PLANETARIO」のプレートが掲げられおり、よーく見ると

Japón

の文字。そう、ハバナのプラネタリウムは日本産。2009年に日本とキューバの国交樹立80周年を記念してつくられたものなのだ。

コロニアルな建物の外観から想像がつかないが、中の施設はモダンで洒落ている。入り口を入るとすぐに、目の前にある大きくな「太陽」に驚く。その輝く「太陽」周りに惑星が配置されていて、館内全体で暗い宇宙の中に浮かぶ太陽系を表現するという凝った演出。

全体が撮れなかったので、上下2枚の写真で。どんな感じかわかる?

宇宙や星に関するパネル展示や体験施設がいくつかにあり、これらをガイドの案内で見学した後、いよいよプラネタリウム。

「ん?!どこで?」

ガイドに導かれて、なんと太陽の中へ!

太陽の球体がプラネタリウムの星が映し出される天球となる仕組み、素晴らしい発想じゃない!さすがHecho en Japón(メードインジャパン)!!座席もキューバの他の映画館みたいに硬かったり、沈みすぎたりせずにゆったり快適、星空の解説はほとんと覚えていないけれど空調の効いた「太陽」の中で、星空を見る体験はなかなかのものだった。

ハバナでプラネタリウム、いかが?

Planetario de la Habana Vieja(ハバナ旧市街プラネタリウム)
ビエハ広場内。開館不定期。本来決まっているのだが、調整中、故障中などの理由でなぜか閉まっていることが多い。入場時間が決まっているので、希望時間のチケットを広場内すぐ近くにあるキオスクで購入。外国人10CUC。見学時間は約1時間、ガイド付き。

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