Día de las madres キューバの母の日

キューバでも5月第2日曜日は母の日、Día de las madres。自分の母親への感謝の言葉、プレゼントを贈ったりするのは何処も同じ。離れて暮らしている場合でも母親のもとに子供達とその家族が集まって食事をしたり、そろってレストランへ出かけたりというのが定番で、キューバらしくワイワイと賑やかに過ごす。

そして母の日は「すべての母親に敬意を表して、お祝いする日」なので、自分の母だけでなく友達の母親や奥さん、近所のおばちゃんへ、あるいは女性同士が互いにFelicidades!!(フェリシダーデス、意味は「おめでとう」だが、祝辞として色々な場面で使われる言葉)と声をかけたり、メッセージを贈ったりする。

キューバだけでなく中南米どこでも、母の日はとても大事な日とされている印象がある。社会的には男尊女卑の風潮がまだまだ残るところがあるけれど、誰もが母から生まれた、ということで母=女性は偉大で尊敬すべき存在、という考えが根底にあるからか。キューバに関していえば社会の制度そのものに「すべての人間は平等であるべき」という前提があるため、実際には意図的にそうしている部分もあるように思うが、表向き女性の地位はむしろ男性より高いくらいに感じる。なので、とにかくキューバの女性は強い。そして男性は、マザコン。タトゥーを入れたおにーちゃんも、イカツイおじさんも間違いなく「おかーさん、大好き」だ。良いことだと思う。自分も息子を持つ身としては、いつまでも可愛い我が子が母にベッタリであって欲しいとどこかで思っているかもしれない。が、露骨にそれを表現されると、どうしてもと引いてしまう・・・

今年はコロナの影響で外出自粛が続いており、人の行き来が少ない分Felicidades!!を聞くのは少ないし、よほど近くに住んでいない限りお母さんに会いに行くことがかなわない人達も多いだろうし、いつもなら会って、ギューっと抱き合って、キスしてという熱烈愛情表現も控えめにしなければいけない。

今できる形で、身近にいる母なる女性へ「ありがとう」と「お疲れさま」を。

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