キューバでスキューバダイビング

キューバはカリブ海で一番大きな島で、その海岸線は5,500kmにおよびます。また島の周辺にはCayo(カヨ)と呼ばれる数千もの小さな無人の島々がとりまくようにあり、その沿岸は世界でも有数のサンゴ生息域として知られ、動植物相もとても豊か。トロピカルな気候から海水温は年間を通して25度前後、海流の影響も低く、波も穏やかで透明度は25m以上と抜群、ダイビングにはもってこいの環境です。それにも関わらずダイビングで訪れる人はまだまだ少ない上、政府も周辺海洋域の保護に力を入れているため、類い稀な良い状態でサンゴ礁やその他の自然を見ることができ、その姿は「コロンブスがキューバを発見した時から変わらない」ともいわれるほどです。さらにはカリブ海域の歴史を物語る沈船に遭遇したり、ドロップオフや海底洞窟などのユニークな地形が見られたり、とバラエティーに富んだダイビングを楽しむことができ、経験豊富なダイバーたちも飽きさせません。一方で初心者でも安心してダイビングできるスポットも多く、レベルを問わずに美しいカリブの海を満喫できること間違いなしのまさしくダイビングパラダイスなのです・・・

と、ショップのダイビングツアー案内並みの解説をしながら、キューバの海に潜ったことがない。若かりし頃に当時の仕事の関係でライセンスを取って、日本近海や琵琶湖での調査ダイバー経験はあるのにキラキラの海でファンダイビングもしたことがない。それだってもうかれこれ20年以上前のこと。キューバに暮らして、せっかく目の前に真っ青で美しい海が広がる環境に住んでいるんだから潜ってみよう、と思いつつなかなか重い腰があがらない。他の場所に比べたらダイビング料金は安いし、装備も見たことあるけれど悪くないので安心できそう。といいながら、自分の知識と経験は20年前のものだから我ながら信用できない・・・と、ウダウダ言って5年が過ぎた。

キューバでのダイビングはほとんどがボートから。このダイビングボートには乗ったことあるのだけどね。

現在、コロナの影響で海外からの観光客もおらずダイビングは無理だけれど、我が家の庭、コスタでシュノーケリングはできる。遠出してビーチに行くこともできない今年の夏だが、時間だけはたっぷりあるので、この自宅前リゾートで子供と一緒にこれまでにないほどよく海に入っている。残念なのは子供用のオモチャのマスクとシュノーケルしかなくて、フィンもないので、ほぼ水面から海中を眺めてフワフワすることぐらいしかできない。それでも沖からすぐ近くに、青いのやら黄色いのやらこんなにいろんな種類の魚がいるのか、ともう楽しくて何時間でも見ていたい気分になる。透明度も軽く20mほどあるだろうか、流れもそれほどないので安心して視界のある範囲を散策でき、岩場であるためちょっとした起伏もあって面白い。それに何より久しぶりでも海中での動きは我ながらスムーズで、近年の陸上での動きの鈍さや疲労っぷりを考えたら、水の中の方が断然楽チンなのだ!

我が家の庭、コスタ。しばらくはこの辺りで楽しむしかない。

ダイビングは危険を避けて無理をしなければ、かなり高齢まで楽しめる娯楽でありスポーツでもある。

やっぱり今こそキューバでスキューバだな。

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