キューバのコロナ近況:規制緩和へ 2021.10

やっと、やっと、や〜っと、コロナの状況に明るい兆しが見えてきた。

9月の後半から感染の減少傾向が数字にはっきりと現れるようになり、10月になってここ5日間の新規感染者数は日を追うごとに100人単位で減少、ついに3ヶ月ぶりに3000人代まで。

2021年10月5日23時59分現在のコロナ感染状況:新規感染者3,596名(ハバナ251名)、現状陽性者20,884名、累計感染者875,464名、累計回復者841,128名、累計死亡者7,703名

世界遺産の観光地として有名なビニャーレスのあるピナール・デル・リオ州やトリニダのあるサンクチ・エスピリトゥス州など、いくつかの地方はまだまだ高い感染率で心配されるところだけれど、ハバナに関してはだいぶ落ち着いてきた。

こうした状況を受けて9月24日からハバナを始め7つの州(マタンサス、シエンフエゴス、シエゴ・デ・アビラ、サンティゴ・デ・クーバ、マヤベケ、イスラ・デ・フベントゥ)で段階的な規制緩和が始まった。

営業再開したハバナ旧市街にある老舗カフェ「CAFE DEL ORIENTE」

まずは飲食店の再開から。これまで店内飲食は禁止、持ち帰りかデリバリーのみでの営業可能だったが、感染予防対策の措置をとった上で店内飲食、夜間の営業も9時半まで可能となった。国営店は軒並み営業を開始し、個人経営の店もボチボチ様子を見ながら再開している。これに伴って公共交通機関の運行も夜10時半までとなり、同時間まで外出が許可されることに。

さらに10月1日にはビーチとプールが解禁!まだまだ暑い日が続くこの時期、夏の間我慢していた海へGO!子供達も幸い(?!)まだ学校が始まらないから、来年の夏まで待たなくていいのなら、もちろんGOOOO!!というわけで、早速週末には多くの家族連れがハバナ近郊のビーチへ向かったようだ。他にも公園やジム、そしてハバナ市民の憩いの場マレコンでの釣りや立ち止まってのお喋りもOKに!正直、今は経済的な理由で外食する余裕がない人も多く飲食店の営業再開はあまりピンとこない感じだけれど、ビーチやマレコンが戻ってくるといよいよ「日常」がグッと近くなった気がする。

我が家は幸い目の前に「プライベートコスタ」があるから、規制があった時からこそこそ通っていた。これからは堂々と行ける?!

そして国中が期待して待っているのが11月15日の海外観光客の受け入れ再開。この最悪の経済状況を打開するのは、やはり観光しかない、と政府の全面的なバックアップのもとホテルや各観光関連施設、旅行会社は着々と準備を進めている。コロナ禍の観光でキューバの強みは医療体制や衛生面における「安全な旅行」をアピールすることだろう。ホテルへの専門医の常駐や感染した場合の受け入れ機関、治療まで、この辺はきっと徹底してやってくれるはずだ。11月15日以降、旅行者に対する入国時の規制や条件などはまだ発表されていないが、現在課されている指定施設での5日間の隔離や複数回のPCR検査は緩和されるのではないかと予想される。

マスクの着用やソーシャルディスタンスの確保、密閉箇所での人数制限、入場時の検温、いろんな規制は今後もまだまだ残るだろうけれど、国民のほとんどがワクチン接種を終えて、コロナから身を守った安全な状態で観光客受け入れることができる日も近い。ハバナの旧市街のバーやレストランでバンドの生演奏が流れるなかモヒートを片手に踊り、クラシックカーに乗ってマレコンをドライブする外国人たちの姿が戻ってくる日はもうすぐ!

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