ツアー4日目。今日からハバナを離れ、サンタクララを経由して、トリニダーに向かう。
 初日からツアーに参加していたアメリカ在住の内藤夫妻は、3泊4日の旅行だったので昨日でお別れだった。「飛行機も安いし、近いからまた来るわ」と帰るのが名残惜しそうだった。今日からはガイドさんと運転手を含め、7人での旅となる。
 ハバナからサンタクララまでは、車で3時間半。サンタクララはビジャクララ州にあり、一体何が有名なのかと言うと、アルゼンチン出身の革命家 「チェ・ゲバラ」の霊廟があることだ。1958年にここサンタクララで政府軍とチェを筆頭にした革命軍が戦い、革命軍が勝利を決定づけた重要な場所だ。

アルゼンチン出身の革命家 「チェ・ゲバラ」の霊廟

アルゼンチン出身の革命家 「チェ・ゲバラ」の霊廟

 まずは、チェの霊廟に向かう。帽子やサングラスを外して中に入ると、部屋はヒヤっとしていて薄暗い。ここでは、お喋りは禁止でカメラの持ち込みもできない。チェと、ボリビアで一緒に戦った革命同士が眠る場所に相応しく、厳かで神聖な雰囲気が漂う。
 その後は、隣の博物館へ。ここには、チェの私物、ゲリラ戦を展開した「シエラ・マエストラ山脈」でのフィデル・カストロとの写真などが展示されている。今の大統領、ラウルカ・ストロとの姿もみられる。並べられた写真を見ながら、「なんだか皆俳優さんみたい!」と隣にいたユミさんが呟いた。葉巻をくわえ、ベレー帽を被って渋い表情をしたチェの写真は、なんとも絵になる。
 博物館を後にし、霊廟の上にあるチェの像に向かった。ガイドブックで見た像だ!チェのファンである平井さんは、ベレー帽を被りその前で一緒に写真を撮り、凄く満足そうな顔をしていた。
 この後は車に乗り込み、革命の際にゲリラ軍が襲撃した、政府軍の装甲列車が展示されている場所を見学した。

「チェ・ゲバラ」の博物館

「チェ・ゲバラ」の博物館

 本日のランチは、ビッフェ形式のレストランへ。サラダバーがあり、グリルで焼いたお肉が並ぶ。初めて食べる野菜や果物が沢山あったので、ガイドのともよさんに何度も質問してしまった。

 昼食を済ませ一息ついた後は、目的地のトリニダーへと向かう。ここからは2時間弱の移動で夕方には到着した。トリニダーのカサは、ハバナのカサに比べると、ゴージャス感が漂っている。ここは、17~19世紀に奴隷売買とサトウキビの生産で栄え富を得た人々が建てた建物が数多く残る。

トリニダーのカサ「Osmar y Alberto」ゴージャス感が漂っている。

トリニダーのカサ「Osmar y Alberto」ゴージャス感が漂っている。


 カサに到着すると、若い女性 Nancy が私達を出迎えてくれた。彼女はオー ナーの娘で、英語が堪能で助かった。同じカサに泊まるユミさんと、今夜は Nancy お勧めの屋外ライブ場「カサ・デラ・ムシカ」に遊びに行くことにした。