えみのキューバ一人旅 エピソード12

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えみのキューバ一人旅 エピソード12

2018-07-17T07:49:15+00:00

 キューバから日本に帰国して、今日で1週間が経った。毎日写真を見返しては、想い出に浸っている。
 カラフルなクラシックカー、陽気なサルサの音楽、馬のヒヅメが石畳にあたる音、全てが今でも鮮明に思い出される。
 そして何と言ってもキューバ人のあの笑顔。今回の旅で私を一番虜にしたのは、この国に住む人々だ。壊れた車を修理する人、軒先でぼーっと涼んでいる老人、道路に座りこんでビー玉転がしに夢中な子供たち。キューバ人の生活は、決して裕福とは言えない。街歩きをしていると、たまに家の中が見えたことがあったが、びっくりすることも少なくなかった。彼らの生活はとっても質素なのだ。スーパーに物は少なく、配給所である程度はカバーされるが、現実には物が不足している。
 最初は「可哀想だな」と胸を痛めた。でも、これは私の勘違いであった。だって、キューバで眉間にシワをよせた人、暗い表情で下を向く人を私は旅行中一度も見なかった。
 道行く人々の表情は、穏やかでとってもリラックスしていた。東京の満員電車に揺られて通勤するサラリーマンのほうがよっぽど暗い表情だ。

今回の旅で私を一番虜にしたのは、この国に住む人々だ。

今回の旅で私を一番虜にしたのは、この国に住む人々だ。

「そうだ!生活は豊かではないが、これがキューバでは当たり前なのだ。そして皆たくましく、プライドを持って生きている。何よりも心が豊かなんだ!!」
 物に溢れた私の世界。一見豊かにみえるが、忘れていることが沢山ある。物が古くなれば捨て、また新しい物を買う。きれいに加工されて並べられたスーパーのお肉。当たり前にどこでも手に入るトイレットペーパー。
 キューバ人は物を大切に使う。破れた服は直してまた着るし、スーパーの袋は洗って再利用。手先が器用で、大抵のものは自分で直してしまう。物がなければないで、工夫を凝らし何かを創り上げたり、「キューバだからしょうがない」と、ガハハと笑ってあっさりあきらめるのだ。

マレコン海岸沿いでくつろぐ人々

マレコン海岸沿いでくつろぐ人々

 そしてみんなが助け合って生きている。マレコン沿いで小さなラム酒パックを回し飲みする若者、小さな女の子が赤ちゃんのお守りをする姿、バスから降りる老人に手を差し伸べる学生。こんな光景を何度目にしたことだろう。キューバ人は、人と人との距離が非常に近いのだ。

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