エクアドル(Ecuador)の国名は、スペイン語で赤道を意味するEcuatorから来ているのをご存知ですか?

首都キト市街からおよそ25km北へ行った地点に赤道が通っています。

キト(Quito)という名前もインカ時代以前のQuitu・Caras民族の言葉で
“地球の中心”(Qui = Middle、To = Earth)という意味から由来しています。

ここ赤道では、年間で春分と秋分の2日間しか体験ができない面白い現象があると言われています。

そこで、先日の3月21日の春分の日に実際の赤道が通る「Intiñan (インティニャン・赤道博物館)」に足を伸ばしてみました。

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こちらが、赤道。本当に赤い線です。

赤道では面白い実験を身をもって体験できます。

その内の一つがこれ。

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赤道で生卵が立つんです!

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世界中から来ている観光客でいつも満員。

他にも、

コリオリの定理のデモンストレーション
(水の渦巻き実験。赤道を挟んで北半球と南半球で水の渦巻きの向きが変わる?)、
アマゾン地帯の動物紹介、
アマゾン地域に未だ住む先住民族

の紹介などがあります。

さぁ、時刻は正午12時。いよいよその現象が始まります。

下の写真をよーく見てください。

何か違和感を感じませんか?

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よく見ると、真ん中に立つ棒の影がありません・・・!

赤道では年に2回、春分と秋分の日は太陽が真東から真西へ移動します。

その結果、正午頃太陽は真上を通過するため、数分間影がなくなるのです!

もちろん、人間など凹凸のある物体の影はなくなりませんが。。。

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正に芸術的な影が真下にできています。

キト観光では必ず訪れる場所であり、今まで何十回もお客様と訪れている赤道ですが、初めて自分の眼で確認することが出来ました。

エクアドルに来たら、ガラパゴス諸島だけでなく「赤道」もぜひ訪れてみてください!

P.S. 重力が最も少ない赤道上で体重を図ると約1kg少ないそうですよ。

NORI