ガラパゴスダイビング情報

暖流と寒流が複雑に絡みあうガラパゴスは、主に寒流の影響により、赤道直下にもかかわらず年間を通じて比較的過ごしやすい気候になっています。

ベストシーズン

南極からの寒流(フンボルト海流)がパナマ周辺からの暖流(パナマ海流)とぶつかり合って生まれるアップカレントによって、冷たい海底から大量のプランクトンが一気に運ばれる時期がガラパゴス・ダイビングのベストシーズンといえます。
この時期には、プランクトンを求めて小型の魚も多く集まり、それらを捕食するカジキマグロやサメなどの大型回遊魚、イルカやくじら、時にはシャチなども一斉にこの海域にあつまって来ます。サンタ・クルス島やイサベラ島などの主な有人島周辺より、北北西約200kmの海域にある無人島「ダーウィン島」「ウォルフ島」においてこの現象が顕著で、最近の研究ではジンベイザメは餌の豊富なこの時期にダーウィン島の海域で出産すると考えられています。
ガラパゴスには2つのシーズンがあります。
1月から6月は暑い時期
1月は多くの雨が降り、最も気温が上がるのは3月です。
この時期の水温は22~28度。気温は25~30度。 強い日差しと穏やかな海が特徴的です。
イサベラ島の東にマンタが多く見られます。
7月から12月は日本の梅雨のような時期
天気は曇りがちで、雨が降ったり止んだりしたかと思えば急に太陽が現れ暑くなったりと変わりやすい天気といえます。
この時期の水温は16~22度。気温は20~26度。
水温が最も冷たくなるのは9月になります
この時期にジンベイザメやハンマーヘッドシャークなどの大型魚が多く見られます。

特大のジンベイザメと1ダイブで5回遭遇することも

シーズンには特大のジンベイザメと1ダイブで5回遭遇することも

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世界最高峰のダイブスポット「ダーウィンズアーチ」

毎年多少の時差はありますが、ベストシーズンは例年8月上旬から10月中旬までです。

生涯忘れられないダイビング旅行へ!

日本から飛行機で約2日かかる南アメリカ赤道エクアドル太平洋『ガラパゴス』

【地球上最後の楽園】と呼ばれるように、ガラパゴスは大昔から変わらない独特の固有種と手つかずの自然で有名です。
その自然の豊かさは地上だけではなく海の中も同じです。
赤道に位置し、寒流と暖流の合流点であるガラパゴスの海は大型海洋動物の楽園です。
海の中で人なつこいアシカやイルカ、ペンギン達にエスコートされながら、ウミガメ・マダラトビエイ・ウツボ・ガラパゴスシャークやウミイグアナなど、ユニークな海の生物に出会うことができ、ごく近距離で見ることができます。
プランクトンの豊富な透明度の低いガラパゴスの海の中では、すぐ先に何が待っているかわかりません。妊娠した14メートル級のジンベイザメかもしれないし、ハンマーヘッドの群れに遭遇するかもしれません。
ダイブスポットが変われば見れるものも変わり、ペンギンとコバネウがマンボウと一緒に泳いでいるなんて不思議な海域もあります。
ガラパゴスは、多くのダイバーにとって見たい生き物【オールスター】が勢揃いするダイバーズ・パラダイスです。
信じられないような海の生物達を間近で見ることができる、地球に残されたごくわずかなスポットではないでしょうか。
ダイバーなら一生に一度はぜひ訪れてみたい場所です。

ダイビングコンディション

ガラパゴス諸島でのダイビングは、ビギナーの方にはお勧めいたしません。

ガラパゴス諸島の速いカレントや、水温の低さ、活動水深レベルなどから見て、中級から上級者ダイバー向けです。
クルーズ船ダイビングでは最低50本のダイビング経験があることをボーダーラインと決めております。
水温はかなり冷たいと覚悟してください。
ベストシーズンの水温は18度から25度ほどで、場所によっては14度を記録する水域もあります。
水深10~30メートルの間で変温躍層が見られ、1度から5度ほど水温が低くなることもあり、空気の消費が少し早くなることも考えられます。
5~7mmのウェットスーツまたはセミドライスーツを着用するため、冷たい水が苦手な人にはあまりお勧めいたしません。

ガイドは7mmのセミドライを着用。

透明度

通常は15mから30mです。ダーウィン・ウォルフ島の透明度は良い時で20m程です。
サンタクルス島近海では、多くのプランクトンが発生することもありますが、諸島の海洋生物の大事な栄養分です。多くの魚を見ることができるでしょう。

ガラパゴス諸島の海流

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ガラパゴス周辺の海流

場所によっては1~3ノットの中くらいの速さから、4ノット以上の速いカレントの中でダイビングをすることになります。 グループから離れることなく、慌てず落ち着いてダイビングをお楽しみください。

海洋生物データ

ガラパゴス諸島には500種類以上の魚が生息し、その17%がガラパゴス固有種です。

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レッドリップバットフィッシュも

藻類:333種類。その内35%はガラパゴス固有種です。
無脊椎動物:24種類のウニ、28種類のヒトデ、30種類のナマコ、600種類の軟体動物、100種類以上のカニが生息します。
サンゴ:44種類。その内約30%はガラパゴス固有種です。
魚類:500種類以上が生息。その内17%がガラパゴス諸島の固有種です。
海洋哺乳類:約8万頭以上ものガラパゴスアシカとオットセイ。 また、ニタリクジラ、マッコウクジラ、シャチ等多くのクジラも見られます。
その他:ジンベイザメ、ハンマーヘッドシャーク、ネムリブカ、ガラパゴスシャーク、ホワイトティップシャーク等たくさんのサメが生息しています。またバットフィッシュやカエルアンコウなどの珍種も生息しています。