パタゴニアの旅行情報

PATAGONIA

南米大陸南緯40度以南、大自然パタゴニアへ

パタゴニアは南米大陸のチリとアルゼンチンにまたがる、南緯40度以南のエリアの総称です。
氷河観光や野生動物観察、美しい山々や湖でのトレッキングなど、厳しくも美しい手付かずの大自然を体験できる類を見ない場所です。

パタゴニアのベストシーズン

BEST SEASON

ベストシーズンは12月~3月
パタゴニアは年間を通して低温で、また風が強いことで知られています。
南半球にあるため、季節は日本と逆になります。6~10月は冬で、11~5月は夏です。
パタゴニアを訪れるには、夏の時期をお勧めします。特に比較的暖かい12月~3月がベストシーズンです。夏は日が長く午後22時頃まで明るいので一日を有効に使え、ツアーも多いので満喫できるでしょう。
氷河を見に行かれる場合は特に、気温が暖かい夏の間が、迫力ある氷河の崩落を見る事が出来る可能性が上がります。
また、動物を見に行かれる場合も夏の方が動物の活動が活発になっています。

ベストシーズンの12月~3月は、アルゼンチンではバケーションにあたり、毎年非常に混み合います。この時期にお出かけの場合には出来るだけ早いご予約をお勧めします。特にクリスマスシーズンは、レストランも特別メニューで高くなったり、お休みになったりする所もありますので、事前に確認するなど少し注意が必要です。
冬期はとても寒く日が短いため、ツアーも少なく最少催行人数が2名様からとなります。また、ハイシーズンは公園内レストランでの昼食になりますが、冬季は営業しておりませんので、ボックスランチを持って行くことになります。
パイネツアーは冬季も催行されておりますが、その他のパタゴニアのツアーやバスの運行は限られているので、冬季に旅行をお考えの方は事前確認が必要です。

ISSの宇宙飛行士が撮ったウユニ塩湖に注釈を追加

パタゴニアの周辺ポイント

LOCAL SPOT

チリ国境線に4000mから5000mのアンデス山脈、険しい地形のフィヨルド地域、湖水地方、広大な平原のパンパ地方から成り立っています。日本の三倍の面積を誇るこの場所には、ペンギン、アザラシ、グアナコ、クジラなど数多くの野生の動物が住み、世界で三番目に大きいといわれる氷河があり、ロス・グラシアレス公園、バルデス半島、クエバ・デ・ロス・マノスの3つが世界遺産に登録されています。また約30の国立公園があり、世界最南端の町と言われるウシュアイアは南極ツアーの拠点となっています。
パタゴニアという名前は、ポルトガルの探検家マゼランが、原住民がはいていた大きなグアナコのブーツを見てパタゴンと呼んだことに由来します。パタゴンは、パタ(足)とゴン(大きい)を意味しています。(パタゴンの由来には他に諸説があります。)

エル・カラファテ
El Calafate

パタゴニアの氷河観光の中心地。ロス・グラシアレス国立公園があり観光の拠点として賑わいを見せる町です。氷河だけでなく山も湖もあり、美しい景色が楽しめる場所です。

ロス・グラシアレス国立公園
Los Glaciares

インカワシ

壮大な氷河の神秘

1981年にユネスコの世界遺産に登録された、スペイン語で『氷河』の意味を持つ国立公園。美しい氷河は47箇所もあり、グリーンランド、南極に次ぐ大きさです。壮大な青い氷河に魅了されます。

ペリト・モレノ氷河
Perito Moreno Glacier

列車の墓場

一番有名な氷河

国立公園の中でも一番有名な氷河。夏の時期は崩落も見ることができ、自然の驚異を目の当たりにできます。エル・カラファテからは約80km。バスや鉄道がないので、ツアー参加が主流です。日帰りバスツアー、トレッキングツアー、日帰りクルージングなどがあります。

ウプサラ氷河
Upsala Glacier

コルチャ二村

南米最長の氷河

国立公園の中でも一番大きい氷河で、南米最長の全長60kmにも及びます。かつては80kmありましたが、地球温暖化による影響を受けています。アクセスはクルーズ船によるツアーのみです。

エル・チャルテン
El Chaltén

エル・カラファテから車で約4時間の小さな町。ロス・グラシアレス国立公園の北部に位置しています。トレッキング、キャンプ、乗馬などのアウトドアも楽しむことができます。

フィッツ・ロイ山
Monte Fitz Roy

インカワシ

登山家たちの憧れの山

標高3405m、トレッキングが人気です。鋭利な岩峰が特徴的で、天候が変わりやすいため、いろいろな山の表情を見ることができます。先住民は、山頂にかかる雲が煙のように見えたことから『エル・チャルテン』(煙を吐く山)と呼んでいました。

クエバ・デ・ラス・マノス
Cueva de las Manos

列車の墓場

洞窟の中の9000年前の壁画

パタゴニア中部の町ペリト・モレノから約160kmのピントゥーラス川沿いの岩に洞窟があります。この洞窟にはおよそ9000年前に先住民によってつけられた手の壁画が描かれており、1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。手以外にも動物や、狩りをする人の絵も描かれていて、当時の生活を知るのにとても興味深い洞窟です。深さは24m。交通機関が発達していないのでツアーで行くのが一般的です。

バリローチェ
San Carlos de Bariloche

風光明媚な湖の畔の町、サン・カルロス・デ・バリローチェ。人口はおよそ10万人ほどですが、1930年代から発展した観光業により年間約80万人の観光客が訪れます。ヨーロッパからのスイス系移民やドイツ、イタリア系移民が多く、街並みはヨーロッパの山岳地方都市の装いを見せ、「リトルスイス」と呼ばれています。冬にはスキー客で賑い、夏はトレッキング・登山が人気で、主にヨーロッパとブラジルからの観光客が休暇にやってきます。町にはおしゃれなレストランやカフェ、チョコレート屋さんが軒を並べています。

カテドラル山
Mount Catedral

インカワシ

南米最大のスキーリゾート

ナウエルアピ国立公園にある標高2405mの山で、南米最大のスキーリゾートです。夏場は新緑の息を呑む美しい眺めが堪能できます。山の峰が教会の尖塔の様にいくつも突き立っていて、教会のように見えることから付けられた名前です。

アラジャネスの森
Parque Nacional Arrayanes

列車の墓場

バンビの森

1942年のディズニー映画『バンビ』の中にでてくる森は、ここをモチーフに作られたと言われています。紅葉が美しいことで有名です。ケトラウエ半島のプント・ケトラウエで下船してアクセスします。

ビクトリア島
Isla Victoria

コルチャ二村

神秘的な雰囲気の島

ナウエル・ウアピ湖にある一番大きな島。バリローチェから約25kmほど離れた場所にあるバニュエロ港から、カタマラン船に乗ってクルージングができます。

バルデス半島
Valdes Peninsula

1999年にユネスコの世界遺産に登録された大西洋に面した半島で、特色のある動物たちを見ることができます。クジラやシャチを遊覧船で見たり、ペンギン、アザラシ、グアナコ、ニャンドゥといった動物をじっくり観察することができる場所です。バルデス半島はツアーで行くのが一般的で、多くのツアーがプエルト・マドリンやトレウウから出ています。

プエルト・マドリン
Puerto Madryn

バルデス半島への拠点となる町。スキューバダイビングが人気で、ゾウアザラシと一緒にダイビングをすることができます。

ウシュアイア
Ushuaia

世界最南端の町で、南極まで約1000kmの場所です。人口は約64,000人。フエゴ島の南に位置しています。スペイン語で『フエゴ』とは炎を意味しています。マゼランが大西洋を航海中に、大陸に原住民のたいまつの炎を見た事からこの様に呼ばれる様になりました。

ビーグル水道
Beagle Channel

インカワシ

大西洋と太平洋をつなぐ水路

アルゼンチンとチリの国境、大西洋と太平洋をつなぐ水路でもあります。小さな島が点在していて、アザラシ、海鳥、ペンギンなどを見ることができます。クルーズ船にて楽しむことができます。

ティエラ・デル:フエゴ国立公園
Tierra del Fuego

列車の墓場

湖と森と海が美しい公園

1960年に国立公園に指定された、ウシュアイアの西に位置する海に面した公園。湖、森、海と自然豊かな美しい場所です。小動物が多く、ノウサギ、キツネ、ビーバーなどを見ることができます。ウシュアイアの町から約12km。

世界の果て号
El Tren del Fin del Mundo

コルチャ二村

世界最南端を走る蒸気機関車

1910年に建設された世界最南端を走る蒸気機関車。ティエラ・デル・フエゴ国立公園へ続く約1時間の鉄道の旅になっています。途中マカレナ駅にて停車し、近辺を散策します。毎日運行。時刻表はこちら

パイネ国立公園
Parque Nacional Torres del Paine

南パタゴニアで最も知られた観光名所。面積2400km²(佐賀と同じくらい!)のこの巨大な公園は、山々、湖、氷河が非常に美しい自然公園です。入園料はハイシーズンで15000チリペソです。※便、値段はその時によって変動いたしますので、事前にお問い合わせください。

トレス・デル・パイネ
Torres del Paine

インカワシ

国立公園を象徴する3つの岩峰

名前は「パイネの塔」を意味し、南から、デ・アゴスティーニ峰(2,850m)、セントラル峰(2,800m)、モンチィーノ峰(2,700m)です。1200万年前に隆起してできた岩山で、長い年月をかけ氷河などに削られ今の形になりました。この3本の岩峰をWの文字のようにトレッキングするコースは有名です。

パイネ・グランデ山
Cerro Paine Grande

列車の墓場

絶景を楽しめるトレッキング

パイネ・グランデ山はパイネ国立公園の最高峰で、標高は3050メートルです。エメラルドグリーンの湖に移るパイネ・グランデ山は絶景です。

グレイ湖
Lago Grey

コルチャ二村

氷河に覆われる湖

パイネ国立公園を代表する最深500mの湖。グレイ氷河は、世界第3位の広さを誇るパタゴニア大氷原の一部であり、グレイ氷河がもたらす青い氷が湖面を覆う神秘的な風景は必見です。

プエルト・ナタレス
Puerto Natales

アルゼンチン国境間近の人口2万人の小さな街で、パイネ国立公園の観光拠点の町として知られています。半日もあれば街中を散策できます。その際には湾岸沿いを散策してみるとよいでしょう。プエルト・ナタレスからパイネ国立公園までは、車で約3時間です。

プンタ・アレナス
Punta Arenas

プンタ・アレナスとはスペイン語で砂の岬という意味です。人口12万人のチリ最南端の都市です。マゼラン海峡に面していて、古い歴史的な建物が並びます。マゼラン海峡周辺にある氷河や、動物を見ることができるほか、南緯55度である世界最南端のプエルトウィリアムス村を観光することもできます。

パタゴニア博物館
Museo del Reserdo del lnstitute de la Patagonia

インカワシ

パタゴニアの歴史を振り返る

植民地時代に港と町の間の輸送に使った小さな蒸気機関車や、薪で走らせるクラシックカー、建設工事に使ったリフト、当時の面影を偲ばせる木造の建物などが展示されています。

オトウェイ湾ペンギン保護コロニー
Proteccion de la Pinguinera Seno Otway

列車の墓場

マゼランペンギンの営巣地

プンタ・アレナスから車で1時間半ほどのところにあるマゼランペンギンの営巣地。11月から2月の繁殖期には、約3,000羽のマゼランペンギンが集まり、子育てをするペンギンたちを見学するツアーが人気で、愛嬌ある仕草を間近に見ることができます。また営巣地近くの草原では、パタゴニア特有のダチョウに似たニャンドゥや、キツネの姿を見ることもできます。

プエルトウィリアムス
Puerto Williams

コルチャ二村

世界最南端の村

ナバリノ島にある世界最南端の村です。西洋人入植以前の先住民ヤーガン族の末裔が暮らしていることでも知られています。プンタ・アレナスから飛行機(航空会社:アエロビアスDAP)で1日1便、船だとフィヨルド、氷河、雪に覆われた山を望みながらの約34時間のクルーズツアーになります。

マーブルカテドラル
Marble Cathedral

日本人にはあまり知られていないチリの秘境で、青く輝く大理石の洞窟は、まるでおとぎの国から現れたような不思議な光景です。大理石が長年の浸食を受けて出来た湖の洞窟で、その美しさは、近年世界中からの注目を集めています。
マーブルカテドラルへ向かうアウストラル街道は、世界で最も美しい街道、氷河街道として知る人ぞ知る街道です。チリのプエルト・トランキーロという本当に小さい町からボートで向かいます。
マーブルカテドラルの情報はこちら

パタゴニアの行き方

ACCESS

アルゼンチン側とチリ側のパタゴニアへの行き方をご紹介します

空路でアルゼンチン側パタゴニアへ

パタゴニアへの主要な空港はペリトモレノ氷河近くのエル・カラファテと最南端の町ウシュアイアになります。

エル・カラファテ国際空港
ブエノスアイレスからエル・カラファテまでは約3時間半。アルゼンチン航空やラン航空が主に飛んでいます。空港から市内まではおよそ10km。タクシーで15分ほどの場所です。
ウシュアイア国際空港
ブエノスアイレスから約3時間半。アルゼンチン航空が主。ラデ航空はエル・カラファテ、リオ・ガジェゴスを経由してのフライトがあります。セントロまでは約7km、市内までは車で約15分。
リオ・ガジェゴス国際空港
ブエノスアイレスから約3時間。アルゼンチン航空が1日1~2便運航しています。エル・カラファテから週に一便約45分、ウシュアイアから1日1便約55分。セントロまで約5kmの場所。
テニエンテ・カンデラリア空港(バリローチェ)
ブエノスアイレスから約2時間。エル・カラファテから約1時間45分、ウシュアイアからエル・カラファテやリオ・ガジェゴス経由もあります。市内まで約15kmの場所にあります。
プエルト・マドリン空港(バルデス半島)
ブエノスアイレスからアンデス航空が週3便、ラン航空が夏期のみ週3便運航。所要時間は1時間40分。
トレレウ空港(バルデス半島):ブエノスアイレスからトレレウまで1時間50分。アルゼンチン航空が夏期に1日1~2便運行で約1時間40分、ウシュアイアからも1日1~2便運行で約2時間。

陸路でパタゴニアへ

パタゴニアでの移動手段は主にバスです。主要になるバスターミナルはリオ・ガジェゴスとエル・カラファテ。バスによってはトイレが付いているものと付いていないものがあります。付いていないものに関しては、2~3時間に一回休憩があります。

リオ・ガジェゴス:ブエノスアイレスから約35時間~38.5時間。プエルト・マドリンからは約18時間。
エル・カラファテ:バリローチェからは約33時間、リオ・ガジェゴスまでは約4時間、エル・チャルテンまで約4時間。
バリローチェ:ブエノスアイレスから約20時間~25時間。
トレレウ:ブエノスアイレスから18時間~23時間

チリ側パタゴニアへ

チリ側パタゴニア観光の基点になるのは、プエルト・ナタレスです。プエルト・ナタレスにへは、まずプンタ・アレナスへ行き、そこからバスなどの陸路で移動となります。

空路(プンタ・アレナスへ)
フライトが1日に数便あります。ラン航空をお勧めします。
※スケジュールは変動する可能性がございますので、事前にお問い合わせください。
バスでの行き方(プンタ・アレナスとプエルト・ナタレス間)
3つのバス会社がございます。プンタ・アレナスとプエルト・ナタレス間の所有時間は、約3時間です。

プンタアレナスから南極への行き方

飛行機で、DAP航空が日帰りツアーと一泊ツアーを取り扱っています。
チリのプンタアレナス空港から、南極のキングジョージ島間のフライトです。
運行時期は11月から4月までとなります。

日帰りツアープログラム
1、星の村という意味の、ビジャ・ラス・エストレージャス(Villa Las Estrellas)を訪れます。
2、ビーチ沿いを歩き、アシカのコロニーを訪れるか、パプアペンギンが住む、アードリー島(Ardley Island)を訪れます。これらは南極のガイドと天候によって変更される可能性があります。
3、キングジョージ島のロシア観測基地を訪れます。そこには至聖三者聖堂という教会があります。
4、プンタアレナスへ。

一日ツアープログラム
1、星の村という意味の、ビジャ・ラス・エストレージャス(Villa Las Estrellas)を訪れます。
2、ビーチ沿いを歩き、アシカのコロニーを訪れます。
3、パプアペンギンが住む、アードリー島(Ardley Island)を訪れます。
4、キングジョージ島のロシア観測基地を訪れます。そこには至聖三者聖堂(Orthodox Church)という教会があります。
5、中国観測基地を訪れます。
6、翌日、科学研究所を訪れます。そこでは彼らが手がけているプロジェクトについて話すことができます。
7、中国基地まで歩いて戻り、南極アザラシ(Weddell seals)を観に行きます。
8、天候がよければ、フライト前に別の南極ならではの場所を訪れます。
9、プンタアレナスへ。
これらすべてのスケジュールは、南極のガイドと天候によって変更される可能性があります。

ツアーの最低人数は6人からです。
また、値段は時期によって異なり、天候によってフライトのスケジュールは常に変動するので、お問い合わせください。

パタゴニアツアー・情報

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