キューバ

1月 2018

えみのキューバ一人旅 エピソード11

2018-07-17T07:49:27+09:00

 キューバに来てから、今日で1週間が経った。昼間までバラデロでのんびり過ごし、その後ハバナへ。もちろん朝は、念願の海で泳いで大満足。もう思い残すことはないかも!  今日は、ハバナで最後の日。スニーカーに履き替え、街中を歩きまわることにした。 ハバナ・ビエハと呼ばれる旧市街地。  まずは、お土産屋さん巡り。 「お父さんに頼まれた葉巻買わなく ちゃ!」 ガイドのともよさんに教えてもらった通り、メルカデレス通りの葉巻専門店で、かの有名なブランド「コイーバ 」の葉巻をシガーカッターと一緒に購入。更にラムボトル「サンティアゴ・デ・クーバ」の7年物を父親と友人用に購入した。  その後は、港沿いの民芸品市場「サンホセ」へ。市場には、ペイント画、木彫りの置物、アクセサリー、Tシャツなど様々な お土産が並んでいる。お店が会場に所狭しと並び、見ているだけでも楽しめる。ともよさんお勧めのオーガニックの石鹸屋さんにも足を運んだ。ワイン、はちみつ、コーヒー、オートミールなどが入ったオリジナルの石鹸が販売されていて、どれも良い香り!女性がいかにも好みそうなお店だ。 お土産が並ぶ民芸品市場「サンホセ」  お買い物の後は小腹が空いたので、トリップアドバイザーにも載っている人気のアイスクリーム店「Helad’oro」へ!日本では珍しいトロピカルなフルーツやアボガド、モヒートなど変わったフレーバーが並び、どれにしようか迷ってしまう。もしチャンスがあれば、もう一度寄りたいくらい美味しいアイスクリームだった。  最後の夜なので夕食は悩んだが、ずっと目をつけていた「304 O'Reilly」 へ。おしゃれなお店で、カクテル等も凝っている。少しキューバ料理に飽きていたところだったので、タコスをチョイス。カニのタコスは、初めて食べたけどビールにもぴったりでお勧め。メニューには、ツナのタタキや魚介のパスタなど普通のキューバ料理以外の物も食べられる。小皿料理が多く、お酒を楽しみにいくのも良いかも。この旅行中に行ったカテドラル近くの「Rum Rum」や、プラザ広場の「La Vitrola」も、ハバナでお気に入りのレストランとなった。 プラザ広場の「La Vitrola」  食事を終え店員さんにお勧めのバーを聞くと、お店の目の前の「El del Frente」を勧めてくれた。「304 O'Reilly」と姉妹店で、ここにはルーフトップバーがあるそう。お店はモダンな雰囲気で、音楽のチョイスも良い。 バーで楽しむもよし、夜の旧市街地を歩くだけでも面白い。  バー以外にもハバナでの夜の楽しみ方を見つけた。昼間と変わった表情を見せるので、旧市街地を歩くだけでも面白い。ライトアップされた壮大なコロニアルの建物が浮かびあがり、何とも雰囲気がある。50年前にタイムスリップしたような気持ちになりながら、カサまでの道をゆっくり歩いて帰った。

えみのキューバ一人旅 エピソード112018-07-17T07:49:27+09:00

えみのキューバ一人旅 エピソード10

2018-07-17T07:49:35+09:00

 今回バラデロで泊まる「ロイヤルトン・イカコス」というホテルは、お部屋が全てスイート・ルーム、更に子供の宿泊はできず、アダルトオンリーという贅沢なホテルだ。通常の旅行プランに含まれているホテルを更にアップグレードして奮発してみた。  ホテルに到着し、チェックインをしているとウェルカムドリンクがサービスされ、その後、コンシェルジュが施設の説明をしながら部屋に案内してくれた。部屋は広くバスタブもついている!オールインクルーシブなので、飲み物や食事は無料だし、今日は旅の疲れをゆっくり癒せそう。やっぱりホテルに泊まるとなんだかホッとする。  シャワーを浴びてのんびりしたいところだけど、夕日を見逃したくないので、少し休憩をしてから、早速ビーチへと向かった。 透明度の高いバラデロのビーチ  白い砂浜、青と緑の海。旅行前に写真で見たままのビーチが目の前に広がった。海を見ると嬉しくなって、履いていたサンダルを脱ぎ、裸足になって水際まで走って向かった。 「わ~、きれい!」透明度の高い水の美しさに、自然と声が出た。水につけた足がくっきりと水面から見える。思ったより水はまだ温かく、夕方でも泳いでいる人やお酒を飲みながらのんびりとくつろいでいる人が多くいた。  砂浜に座り、波の音を聞きながらぼーっとしていると、太陽が少しずつ沈みはじめ、大きな雲のシルエットがますます引き立った。  夕日を眺めながら、今までの旅行の出来事が頭を巡った。 「今回はキューバを選んで大正解だったなぁ。これからは、一人旅にはまりそう...。」 美しい夕焼け  美しい夕日を楽しんだ後は、お腹が空いてきたのでレストランへ向かった。予約制のレストランは今回予約が間に合わなかったので、ビッフェをチョイス。レストランへ入ると、キューバにいることを忘れてしまいそうなほどきらびやかで、今までの旅行ではほとんど目にすることがなかったシーフードのマリネ、スモークサーモン、ハムの盛り合わせ、ワッフルなど食事が充実 していて、何から食べようか迷ってしまった。  食事の後は、せっかくなのでホテル内にある施設を見学しようと思い、ジャズカフェを覗いたり、ショーを楽しんだ。ホテル内には24時間営業のバーがあるので、最後はここで軽く飲み他の宿泊客やバーの従業員と交流を楽しんだ。ほろ酔いのカナダ人が、バーテンダーに葉巻の吸い方を習ったりカップルで踊ったり、みんな楽しそう!こういう光景は、ハバナでも度々目にし た。キューバは、みんなを笑顔にする国だ。 キューバは、みんなを笑顔にする国だ。  あと、もう一杯なんて思ったが、明日は朝からビーチに行く予定なので早めに部屋に戻り、1日しかないホテルの滞在を余すことなく満喫した。

えみのキューバ一人旅 エピソード102018-07-17T07:49:35+09:00

えみのキューバ一人旅 エピソード9

2018-07-17T07:49:41+09:00

 早いもので、キューバに来てから6日目。いよいよこの旅行も終盤に差しかかってきた。  ちょっと寂しい気もするけど、だいぶ観光もしたし、今日の夜はキューバのリゾート地「バラデロ」でのんびりすることを考えると、気分はすっかり海モード!  その前に今日は「真珠の町」と呼ばれているシエンフエゴスに立ち寄る。トリニダーからは車で2時間程度。車窓から町の景色を見ていると、今まで見てきた建物とは少し異なる気がする。建物がシックな印象で、どことなくヨーロッパ的な雰囲気。それもそのはず、シエンフエゴスはフランス人が建てた都市だそう。 シエンフエゴスにあるパラシオ・デ・バジェ(バジェ邸)  まずは、大富豪が結婚祝いに娘にプレゼントした邸宅「バジェ邸」へ。お屋敷というか、むしろお城と言う表現がふさわしい。中は天井が高くイタリア、アラブ、フランス様式などが混ざったデザインで、豪華に大理石などが使われている。らせん階段を登って屋上にあがると目の前に湾が広がった。白い建物と青い空とのコントラストが美しい。サービスで付いてきたモヒートを昼間から飲みながら、なんとなく優雅な気持ちになって「一日ここに住んでみたいな~。」と夢のようなことを呟くと、ガイドのともよさんが微笑んだ。 バジェ邸の屋上から海が見渡せる。 この後は、町の中心「ホセ・マルティ広場」へ。広場の周辺には美しい建物が並び、その中の一つ「トーマス・テリー劇場」を見学した。天井の絵を見ると相当昔の建物だと分かる。1890年に建てられたので、人間に例えると 127歳!クラシックカーもそうだが、キューバでは年代物がまだまだ現役だ。 町の中心「ホセ・マルティ広場」  劇場を後にし、今度は町の繁華街を歩いた。平日だというのに、人の多いこと。 「キューバ人の生活を垣間見てみましょう!」とガイドのともよさんがキューバ人が利用するスーパーや電化製品のお店に連れて行ってくれた。  棚に無造作に並べられた石鹸、歯磨き粉、なんとなく時代遅れの小物など、失礼だけど日本の100均の方がよっぽど充実している。ガスレンジが7万円程度で売っていたが、公務員のお給料が1ヶ月3000~4000円のキューバでは、到底買うのが難しい。少し複雑な気持ちになったが、せっかく旅行に来ているのだから知ることが出来て良かったと思った。  観光を済ませるとちょうどお昼時になったので、ドライバーお勧めのレストランへ。シーフードが有名なレストランでランゴスタ(ロブスター)、お魚のグリルなどを皆でシェアして味わった。  昼食後は、いよいよバラデロへ。3時間ほどかかり、バラデロに到着した頃は夕方だった。 バラデロのビーチ

えみのキューバ一人旅 エピソード92018-07-17T07:49:41+09:00

えみのキューバ一人旅 エピソード8

2018-07-17T07:49:57+09:00

 トリニダー2日目の夜は、現地ガイドのともよさんに誘われて、彼女の滞在するカサで、ユミさんも一緒に夕食をとることになった。ともよさんは十数年前に初めてキューバを訪れた時に知り合った旦那さん、7歳になる息子さんとともに、2年前からハバナで暮らしている。そんな彼女と一緒に食事、キューバについてもっと知るチャンス!  夕食はカサのオーナーによる一般的なキューバの家庭料理、フリホーレス(豆のスープ)、ポークソテー、付け合わせにバナナチップスと茹でた芋。すでにいろいろキューバ料理は試したけれど、果たして本当にキューバ人はこんなものを食べているのだろうか? キューバでは豚肉料理がご馳走。 「そうですね、一般的なキューバ人の食事はこんな感じです。基本的にワンプレートで食べるので山盛りのごはんの上にスープをかけ、メインのおかず、付け合わせ、ほんの気持ちだけのサラダをのせます。島国ですが、魚介類はあまり食べません。魚は食べるのが面倒臭いんですよ(笑)。一番のご馳走は豚肉。あと揚げ物が大好きで何かしらのフライが出ます。お砂糖と油物が大好き、キューバ人の体格が良い理由がわかるでしょ!」 なるほど、納得。  それから一番聞きたかったこと。ラテンの男性、キューバ人の旦那様、さぞ優しいのでは? 「ははは!よく言われますね。確かに日本人の男性と比べて優しいと言えるかもしれません。とはいえ、そもそも文化的に男性の女性に対する扱い方が違いますからね。でもキューバ人は男女問わず優しいですよ。特に子供やお年寄り、弱者に対して親切です。当たり前のことかもしれませんが、困っている人を見たら放っておけない。たとえ自分で解決できなくても何とかしてあげたいという気持ちが先に出るんでしょうね、とにかくおせっかいなほどに手を貸してきます。日本では忘れがちな『困った時はお互い様』の精神が生きていて、これは生活していてすごくいいなと思うことの一つです。」 「キューバ人は男女問わず優しいですよ。」  それから、ここでの娯楽って何? 「キューバ人にとって何よりの娯楽はおしゃべり。お休みの日の一番の過ごし方は友達や親戚の家訪問。1日中音楽をかけながら大好きな人たちとおしゃべりしたり、ドミノしたり。ハバナなら夕涼みがてらマレコンへ行って友達とビール片手に過ごすのもよし。こうやって 幸せ~って感じられたら、もう立派にキューバでやっていけますよ!」 マレコン海岸沿いでくつろぐ人々  あー何だか日本じゃやりたくてもできないこと、キューバだったら、キューバ人と一緒だったらできる気がしてきた。残りのツアー思いっきりキューバを楽しんじゃおう!  美味しい食事と一緒に飲んでいるビールがちょっとまわっていい気持ち・・・。

えみのキューバ一人旅 エピソード82018-07-17T07:49:57+09:00

えみのキューバ一人旅 エピソード7

2018-07-17T07:49:49+09:00

 それにしても、昨日の夜は良く飲んだ!!トリニダーのカサに到着後、シャワーを浴びてリフレッシュ。遅めの夕食をユミさんと済ませ、夜遊びに挑んだ。  広場の教会の横にある大階段が、夜は屋外ライブ場「カサ・デラ・ムシカ」となり、観光客や地元のキューバ人が集まり賑わっている。入場料を払い、他の人達に混ざり階段に座ってライブショーを見学した。ステージに近い前の方に座っていると、キューバ人らしき男性が手を差し伸べてきた。「一緒に踊ろうよ!」と言っているようだ。普段だったら恥ずかしくて断ったと思うが、飲んだキューバリブレと周りの雰囲気が後押しして、誘われるがままに一緒に踊った。もちろん、ステップなんて分からない。でも、男性がリードしてくれ優しく教えてくれた。陽気な音楽に合わせ、誰もが笑顔で踊る空間は、今まで経験したことのない心地よいものだった。キューバにいる間に一度サルサを踊ってみたかったので、 夢が叶った!  カサ・デラ・ムシカで踊りをめいっぱい楽しんだ後は、そこで仲良くなったスペイン人グループと一緒に洞窟のクラブ「アヤラ」にも顔を出し、バケーションらしい一夜を過ごした。 屋外ライブ場「カサ・デラ・ムシカ」  少し二日酔いのまま、今日のツアーがスタート。車で30分程移動し、サトウキビ農場と製糖工場の跡地「マナカイスナガ」と「サンイシドロ」を見学。マナカイスナガでは、実際にサトウキビを絞る機械「トラピチェ」を使い、サトウキビ絞りを体験した。思った以上に力がいる作業で、当時の黒人奴隷はこの作業を炎天下の中でやっていたというから、非常に過酷な労働だったはずだ。  跡地を見学した後は、世界遺産である「ロスインへニオス渓谷」を望める展望台へ。当時はここにさとうきび畑が広がっていたのだろうと想いを馳せた。 世界遺産である「ロスインへニオス渓谷」を望める展望台  この後は、町に戻りランチタイム。今日は、フライドチキンをオーダーした。 キューバのレストランでは一般的に、付け合せにサラダや豆ごはん、マリキータ(緑バナナのチップス)がついてくる。ボリュームが凄く、少食の人は完食できないだろう。昼食中は、昨日の夜の出来事やラテン男性の話で盛り上がり、男性の平井さんは私達女子の会話に圧倒されていた。  昼食の後は、マヨール広場を中心に観光。その後は解散となり、路上のお土産市で買い物を楽しみ、町を散策した。トリニダーは石畳が多く、馬車が多く走る。田舎なので、ハバナよりものんびりした雰囲気が私にはぴったりあった。 トリニダーは石畳が多く、馬車が多く走る。 路上のお土産市

えみのキューバ一人旅 エピソード72018-07-17T07:49:49+09:00

えみのキューバ一人旅 エピソード6

2018-07-17T07:50:04+09:00

 ツアー4日目。今日からハバナを離れ、サンタクララを経由して、トリニダーに向かう。  初日からツアーに参加していたアメリカ在住の内藤夫妻は、3泊4日の旅行だったので昨日でお別れだった。「飛行機も安いし、近いからまた来るわ」と帰るのが名残惜しそうだった。今日からはガイドさんと運転手を含め、7人での旅となる。  ハバナからサンタクララまでは、車で3時間半。サンタクララはビジャクララ州にあり、一体何が有名なのかと言うと、アルゼンチン出身の革命家 「チェ・ゲバラ」の霊廟があることだ。1958年にここサンタクララで政府軍とチェを筆頭にした革命軍が戦い、革命軍が勝利を決定づけた重要な場所だ。 アルゼンチン出身の革命家 「チェ・ゲバラ」の霊廟  まずは、チェの霊廟に向かう。帽子やサングラスを外して中に入ると、部屋はヒヤっとしていて薄暗い。ここでは、お喋りは禁止でカメラの持ち込みもできない。チェと、ボリビアで一緒に戦った革命同士が眠る場所に相応しく、厳かで神聖な雰囲気が漂う。  その後は、隣の博物館へ。ここには、チェの私物、ゲリラ戦を展開した「シエラ・マエストラ山脈」でのフィデル・カストロとの写真などが展示されている。今の大統領、ラウルカ・ストロとの姿もみられる。並べられた写真を見ながら、「なんだか皆俳優さんみたい!」と隣にいたユミさんが呟いた。葉巻をくわえ、ベレー帽を被って渋い表情をしたチェの写真は、なんとも絵になる。  博物館を後にし、霊廟の上にあるチェの像に向かった。ガイドブックで見た像だ!チェのファンである平井さんは、ベレー帽を被りその前で一緒に写真を撮り、凄く満足そうな顔をしていた。  この後は車に乗り込み、革命の際にゲリラ軍が襲撃した、政府軍の装甲列車が展示されている場所を見学した。 「チェ・ゲバラ」の博物館  本日のランチは、ビッフェ形式のレストランへ。サラダバーがあり、グリルで焼いたお肉が並ぶ。初めて食べる野菜や果物が沢山あったので、ガイドのともよさんに何度も質問してしまった。  昼食を済ませ一息ついた後は、目的地のトリニダーへと向かう。ここからは2時間弱の移動で夕方には到着した。トリニダーのカサは、ハバナのカサに比べると、ゴージャス感が漂っている。ここは、17~19世紀に奴隷売買とサトウキビの生産で栄え富を得た人々が建てた建物が数多く残る。 トリニダーのカサ「Osmar y Alberto」ゴージャス感が漂っている。   カサに到着すると、若い女性 Nancy が私達を出迎えてくれた。彼女はオー ナーの娘で、英語が堪能で助かった。同じカサに泊まるユミさんと、今夜は Nancy お勧めの屋外ライブ場「カサ・デラ・ムシカ」に遊びに行くことにした。

えみのキューバ一人旅 エピソード62018-07-17T07:50:04+09:00

えみのキューバ一人旅 エピソード5

2018-07-17T13:18:12+09:00

 今回のキューバの旅で、宿泊施設には2つの選択肢があった。国営経営のホテルか、民間人が経営するカサ・パルティクラルというものだ。  海外旅行では、常にローカルな場所に行ったり、その国のありのままの生活や文化に興味がある私は、迷うことなくカサに泊まることにした。オンリーワントラベルの担当者が事前にカサについて詳しく教えてくれた。  カサ・パルティクラルとはスペイン語で民家を意味し、一定の基準を満たした民家が政府の許可を得て、カサの部屋を観光客に貸し出すシステムだ。全てのカサは国によってライセンスを与えられているので、安全で安心。  カサの目印は、家の前や扉についている青い錨のようなマークで、ハバナの町を歩いていると至る所で目にする。旅行の申し込み後にカサのアンケートが送られてきたので、希望の宿泊地区、カサのタイプ、アレルギーの有無などを記入し、担当者が私の希望にあったカサ探しをしてくれた。全てのカサは、実際に日本人のスタッフが下見に行っていたり、過去に日本人が泊まったことがあるので安心して任せることができた。 *写真は本文中のカサとは異なります。 *写真は本文中のカサとは異なります。  今回私が泊まっているハバナのカサは、 メインの観光地の一つである広場に近く、天井が高いコロニアル調のお家だ。家族と触れ合いタイプのカサを希望したので、大家が実際にカサに住んでいて身の回りのお世話をしてくれた。時々、夫婦の孫や友達がカサに遊びに来ることがあり、身振り手振りでコミュニケーションをとり、一緒にテレビを見たりコーヒーを飲んだり、気分はおばあちゃんの家に遊びに来た感じだ。カサに帰る度に誰かが声をかけてくれるので、何だかとっても温かい気持ちになる。ホームステイと言っても部屋は離れたところにあり、プライベートがきちんと確保されているので気を使う心配もない。 家族と触れ合いタイプのカサも希望できる。 カサではキューバの家庭料理を提供してくれる。  Maria が料理を作る様子を見たり、居間の窓から道ゆく人々を観察していると、キューバ人の生活に溶け込んでいるような感覚がして、キューバを更に身近に感じることができた。  部屋の設備も申し分ない。部屋にはプライベートのトイレとシャワーがついていて、冷蔵庫も備えつけてある。カサに戻ると毎回、完璧なほどにベッドメイキングされていて、きれいに部屋は清掃されていた。  私のお気に入りの一つは居間だ。鮮やかなオレンジ色の壁で、所々にコロニアルなデザインが施され、年代物のロッキングチェアが置かれている。家族の写真が沢山飾ってあり、なんだか統一感のない扇子や置物も飾られているが、それが生活感を出していて愛着が沸いた。明日はこの家を出ると考えたら少し寂しくなったが、ハバナに戻ってきたら必ず挨拶に戻って来ようと心に決めた。 カサでキューバの人々と触れてみよう。

えみのキューバ一人旅 エピソード52018-07-17T13:18:12+09:00

えみのキューバ一人旅 エピソード4

2018-07-17T13:18:21+09:00

 3日目のツアーは、ハバナから車で2時間程のピナー・デル・リオ州にある「ビニャーレス」へ。  この日は早朝の出発で、バンタイプの車がカサまで迎えに来てくれた。  Mariaと、昨日一緒にラム酒を飲んですっかり仲良くなった旦那さんのIvanが見送ってくれた。なんだか今日は大人の遠足気分。移動中はツアー参加者と話をする時間がたっぷりあり、みんな一気に打ち解けた。アメリカ在住のご夫婦、看護師の女子2人組、一人参加の男性平井さん、そして席が隣になった広告代理店に務めるユミさん。彼女は歳も近く、今までの海外旅行話で盛り上がった。  ビニャーレスへは、緑に囲まれた1本道の高速道路をひたすら進んでいく。高速道路というより、田舎道といった感じだ。ハバナを離れると景色がガラっと変わり、放牧された牛や馬、とうもろこし畑など、エネルギーに満ち溢れたハバナの雰囲気とはまた違った、ゆったりとした田舎の風景が広がった。  トイレ休憩を挟んで1時間後、ついにビニャーレスに到着。まずは、世界遺産でもある「ビニャーレス渓谷」を望める展望台へ。石灰石で形成された「モゴーテ」と呼ばれるゴツゴツした山の上には、ニョキニョキとヤシの木が生えている。鉄分を多く含む赤土色の畑とのコントラストが美しい。 ビニャーレス渓谷  その後は、昔先住民が住んでいた洞窟へ。カルスト地形にできたひんやりとした鍾乳洞の中を歩いて進むと、ボート乗り場へ到着。ディズニーランドの 「アトラクション」を彷彿させるボートツアーを楽しんだ。更に大きな壁画を見学した後は、待ちに待ったランチタイム! 鍾乳洞の中のボートツアーに参加 大きな壁画を見学  有機農家の経営する屋外レストランに到着し、渓谷を眺めながら食事が楽しめるテラス席へ。お店オリジナルのピニャコラーダのような「アンチストレス」のカクテルを飲んでいると、次から次へと料理が運ばれてくる。その量の凄いこと!! 種類豊富なサラダ、野菜スープ、豆ごはん、鶏肉、豚肉、魚、キャッサバ芋のチップスにフルーツ等テーブルに溢れるほどの料理が並んだ。食いしん坊の私は、もちろん全部に手をつけた。 ランチは有機農家の経営する屋外レストランで。  お腹が満たされた後は、タバコ農家へ。タバコの栽培、収穫、その後の過程を学び、最後には農家の男性が葉巻を巻くデモンストレーションを披露してくれた。麦わら帽子を被り、真っ黒に日焼けした手でタバコを巻く姿は何とも渋く、それを口に加えると更に様になった。 タバコ農家の男性が葉巻を巻くデモンストレーションを披露。 タバコを加える様も絵になる。  ハバナへの帰り道、最初は元気に話していた一行だったが、満たされたお腹とのどかな田舎の風景が眠気を誘ったのか、車内はいつの間にか静かになり、陽気なラテンの音楽だけが車内に響いていた。

えみのキューバ一人旅 エピソード42018-07-17T13:18:21+09:00

12月 2017

えみのキューバ一人旅 エピソード3

2018-07-17T13:18:29+09:00

 昨日の疲れが嘘のように、朝は気持ちよく目が覚めた。  1階へ降りると既に朝食が準備され、パン、フルーツ、バター、ミルク、フルーツジュースなどがテーブルに綺麗に並べられていた。食器やテーブルクロス、装飾品はアンティークなデザインで、どこか懐かしいおばあちゃんの家に来たような気持ちになった。昨日出迎えてくれた女性が色々と語りかけてきて、胸に手をあて「Maria」と 名乗った。私も同じように「Emi」と答えると、笑顔を返してくれた。  Maria が温かいコーヒーと、目玉焼きを運んでくれた。「おっ、これがかの有名なキューバンコーヒーね。」 小さなカップに黒々としたコーヒーが注がれる。砂糖を多めに入れて味わう。「う~ん。美味しい!」普段はブラックコーヒ派だが、これはいける。ゆったりとした朝食を終え、今日のツアーの集合場所に向かうことにした。 活気あるハバナの街並み 美しいビエハ広場  家を一歩でると、眩しい太陽が飛び込んできた。通りには沢山の人が行き交い、いろんな音が耳に飛びこんでくる。どこからか流れてくる音楽、自転車の音、人の笑い声。朝から町は活気に満ち溢れ、ワクワクしてきた。 集合場所は、「ビエハ広場」だ。広場はカラフルな建物が立ち並び、どこを撮っても絵になるほど美しい。  今日のツアーは、全部で7人のグループだ。私と同じように一人で参加している人もいるようで嬉しい。日本語ガイドのともよさんは小柄な女性で、肌は真っ黒に日焼けしている。見かけからして、いかにも現地のガイドさんといった感じだ。  午前中は徒歩観光で、ハバナの主要な観光スポットをガイドさんの丁寧な解説付きで巡った。ガイドブックに載っている場所に行くとたまらなく興奮が高まった。  お目当てだったヘミングウェイ行きつけのバー「ボデギータ・デ ル・メディオ」で名物の「モヒート」も飲むことができた。のんびり日向ぼっこをする犬、家の前に座り気持ちよさそうに葉巻をくゆらせる老人、音楽に合わせて踊る人々。カサのMariaもそうだが、キューバ人の表情は優しく穏やかだ。 ヘミングウェイ行きつけのバー「ボデギータ・デ ル・メディオ」  昼食は、ガイドさんお勧めのパラダール(民営レストラン)で、彼女が勧める「ロパビエハ」を食べた。細ギリのお肉、野菜とトマトの炒め煮で、日本人の口に良く合う。付け合わせの豆ご飯も美味しくいただいた。 キューバ料理「ロパビエハ」  昼食後は、楽しみにしていたアメリカンクラシックカーに乗ってドライブ。 私の車は、ピンク色!  海岸沿いのマレコン通りを通りすぎると、海がキラキラと輝いていた。日差しは強く暑かったが、オープンカーでのドライブは 一気にキューバ気分を盛り上げた。  革命広場では、チェ・ゲバラの肖像の前で沢山写真を撮った。運転手さんがサービス満点で運転席にも乗せてくれた。最後は、新市街地と旧市街地が望める展望台バーで、皆で乾杯してツアーが締めくくられた。 マレコン通りをオープンカーでドライブ 革命広場のチェ・ゲバラの肖像

えみのキューバ一人旅 エピソード32018-07-17T13:18:29+09:00

えみのキューバ一人旅 エピソード2

2018-07-17T13:18:37+09:00

 旅の荷造りはいつも旅行前夜で、ほぼ徹夜になってしまう。仕事中こつこつメモしておいた持ち物リストを見ながら詰めていく。 途中ガイドブックを見たり、ネットで情報を調べたり、イケメンのラテン男性を妄想したり、何度も手が止まって、眠ったのは朝方。  それでも次の日は、朝早く目が覚めてしまった。夕方羽田発の飛行機なので、帰宅ラッシュにかち合わないよう早めに家を出た。チェックインを済ませ、いよいよ搭乗!母親が少し心配そうな顔で「気を付けてね。」と手を振った。喫煙者の父親は、にこにこしながら「葉巻よろしくね。」とお小遣いをくれた。「いってきま~す。」と元気に手を降り、出国ゲートに向かう。機内の中は日本人が多く、ホッとした。  トロントに向かう機内では、地図を見たり行きたい場所を入念にチェック。前日、興奮して眠れなかったせいかいつの間にか寝てしまい、目が覚めた頃にはトロントに到着するところだった。飛行機を降り、ハバナ行きに乗り換え、予定通り3時間半程でハバナに到着。ツーリストカードとパスポートを提出し、スムーズに入国できた。荷物がなかなか出てこず少し焦ったが、1時間近くしてようやく荷物を受け取れた。ドキドキしながら、沢山の人で溢れかえったゲートの入り口へ向かう。  「Ms. Nakashima」と書かれたボードを懸命に探す。あ、あった! ちょっと恥ずかしかったが「Hola!」と声をかけると、「Emi?」と優しそうなおじさんが聞き返し、荷物を持ってくれた。早速両替をしたかったので、機内で予習した「カデカ」という言葉を連発してみる。カデカとは、両替所を意味する。おじさん は、「Ok」と言って空港の外にある両替所に連れていってくれた。  キューバの紙幣はカラフルだ。旅行会社の担当者に教えてもらった通り、両替に小銭も混ぜてもらった。トイレを使用する際に小銭が必要らしい。 タクシーに乗り込み、今夜のカサに向かう。カサとは、民泊のこと。着いた頃には、午前12時を過ぎていた。中から恰幅のよい女性が出てきて、 優しい笑みを浮かべ荷物を受取り、部屋に案内してくれた。玄関に入り、天井の高いコロニアル調の居間を通りすぎる。カラフルな色使いでとっても可愛らしい。 カサのリビングルーム  部屋に向かう途中、女性は言葉も分からない私におかまいなく一生懸命語りかけてきたので、私は思わず笑顔になった。「ブレックファー スト?ナインOK?」と聞かれ、「Si.」と返事をすると、鍵の使い方を教えてくれ、部屋から出て行った。 部屋はこじんまりとしているが、清潔感があり綺麗にベッドメイキングされている。明日ゆっくり写真でも撮ろう。次の日のハバナ観光に備え、すぐに眠りにつくことにした。

えみのキューバ一人旅 エピソード22018-07-17T13:18:37+09:00
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