パナマ観光地の旅行情報
Tourist Spots in Panama

中米パナマ共和国には、首都パナマシティーをはじめ見どころがたくさんあります。
カリブのビーチやコーヒー農園など、魅力溢れる観光地をご紹介します。

ポルトベーロ

ポルトベーロは、パナマ・シティから約100kmにある大西洋側の小さな港です。「美しい港」という意味で、コロンブスが4回目の航海でここに停泊し、その名をつけました。
スペイン植民地時代、新大陸で発見された金銀財宝はパナマシティーに集められ、陸路とチャグレス川を通ってポルトベーロに運ばれ、ここからスペインへと輸送されました。そのため、かつて主要貿易港だったこの港町は、多くの海賊に襲われました。ポルトベーロには5つの要塞跡があり、そこから湾をはさんだチャグレス川河口付近の小高い丘の上には、サン・ロレンソ要塞がほぼ当時の姿のまま残されています。これらはスペインがかつて植民地で築いた軍事施設の建築水準を今に伝える優れた例証として、世界遺産に登録されています。
運河列車に乗ってコロン市まで行き、そこから専用車やバスでの観光がおすすめです。

サン・フェリペ教会
Iglesia de San Felipe

黒いキリストを祀る教会

サン・フェリペ教会

奇跡を起こすといわれる黒いキリスト像が祀られていることで有名な教会です。このキリスト像は、いつ、どこで作られ運ばれたのか、今だ正確には分かっていません。新大陸でのキリスト教の普及を目的にスペインが作ったことはほぼ確実で、一説では元々新大陸の別の場所に運ばれるはずが、運んでる最中に船が何度も災いにあったため、海に捨てられ、ここに流れついたのを漁師が発見したとも言われています。また、かつて貿易の中心となったこの港は、黒人奴隷売買の拠点ともなっていたため、黒人の人口が多く、人々の厚い信仰の対象となりました。現在でも熱心な信者がたくさんおり、行者の行進の日とされる12月21日には毎年、熱心な信者が約100kmもの長い道のりを自分たちの足で、時には這って行進します。

サン・ヘロニモ要塞
San Jerónimo Battery Fort

港町の要塞

サン・ヘロニモ要塞

新大陸とスペインの窓口として栄えていたポルトベーロは、度々略奪行為の標的となっていました。そのため、スペインはここに5つの要塞を建設しました。湾の入り口に2つ(サン・フェリペ・トド・フィエロ要塞とサンティアゴ・デ・ラ・グロリア要塞)と湾内に2つ(サン・クリストバル要塞とサン・フェルナンド要塞)の要塞が配置され、さらに湾の最奥部の港町自体にもサン・ヘロニモ要塞が置かれました。
サン・ヘロニモ要塞はポルトベーロの5つの要塞群の中だけでなく、パナマに残っている植民地時代の遺跡の中で最も保存状態の良い遺跡の一つだと言われます。

サン・ロレンソ要塞
Fort San Lorenzo

小高い丘に建つ要塞

サン・ロレンソ要塞

ポルトベーロ港から南西に60kmほどいった小高い丘に位置します。チャグレス川は、黄金ルートの一部として重要な役割を果たしていたため、川への侵入者を防ぐ目的で建てられました。ここは、海賊ヘンリー・モーガンの襲撃以降、彼のパナマ攻略の拠点として利用されました。街中にあるポルトベーロ要塞とはまた違い、一帯が国立公園にも指定されており、ジャングルの自然と海の景色、その中にポツンと建つ要塞の独特な雰囲気をお楽しみいただけます。

税関博物館
Museo de Aduana

植民地時代の税関

税関博物館

植民地時代、新大陸で発見されスペインへと運ばれた金銀財宝は、この税関に運ばれ管理されていました。ここでは、ポルトベーロに関するスペイン語・英語の短いビデオがご覧いただけ、ポルトベートについて簡単に学ぶことができます。

サンブラス諸島

カリブの宝石、サンブラス諸島は、少数民族クナ族の特別保護区域であり、約350以上もの小さな島々から形成されます。海の透明度の高さと美しさは、宝石という名にふさわしく、多くの観光客を惹きつけています。この美しいビーチを味わってしまうと、もう並大抵の海では物足りなくなってしまうほどです。
一周100メートルくらいの小さな島、ヤシの木が一本だけ立つ島、ホテルが一件しかない島など、多種多様な島があり、ツアーでは現地クナ族ガイドと共にボートで島々を巡ることができます。
パナマ市内から北東部へ車で2時間半~3時間行ったところに位置し、クナ族ドライバーが運転する4WDの専用車で行くのが最もメジャーな行き方です。(クナ族特別保護区のため、クナ族と一緒でないと入区できません。途中、パスポートの提示が必要です。)空路もありましたが、現在は休航しており、再航の目処がたっていません。
陸路ではアップダウンの激しい道のりとなりますが、シティから一時間程で両脇にジャングルの大自然が広がります。

イスラ・ペロ
Isla Perro

訪れた人を虜にする島

イスラ・ペロ

白いビーチ、透明な海、ヤシの木が広がるこの島は、「犬の島」という愛称で呼ばれ、観光客に大変人気があります。ビーチバレーやシュノーケリングをお楽しみいただけ、夜にはテントを張って泊まることも可能です。

ピスシーナ
Piscina

透明な美しい浅瀬

ピスシーナ

こちらは島ではなく、一面が浅瀬になっている海の一部のエリアです。「プール」という名前で呼ばれるにふさわしく、水が透き通っていて白い海底がはっきりと見え、魚やヒトデなどが発見できます。

モラ
Mola

クナ族の伝統手芸

モラ

クナ族の女性達が着ている民族衣装(ブラウス)に部分的に縫い込まれている、刺繍が入った飾り布をモラと言います。クナ族の女性が一枚一枚手作りし、作る人の感覚の表現、種族の信仰、野生の植物や動物を表し、優れた伝統美術として世界的に評価されています。このモラの販売はクナ族の人々の大きな収入源となっており、サンブラスの多くの島で販売され、お土産としても人気です。

ボケテ

ボケテは、パナマの最西、コスタリカとの境界線から約60kmの場所にある、山に囲まれた小さな村です。海抜約1200kmに位置するため涼しく、またジャングルでは様々な動植物や美しい鳥などを見ることができ、多くの観光客を惹きつけています。アメリカでは、定年退職後の居住地としても高い人気があります。
また、この村はコーヒーの大産地としても有名で、農園、加工場、ショップを見学したり、コーヒーのテイスティングもお楽しみいただけます。
他にも、自然豊かなボケテでは、ラフティングや乗馬などたくさんのアクティビティーやハイキングコースがございます。
(高地のため、夜はかなり冷えます。上着をお持ちください。)
【空路】パナマシティー、アルブルック空港からダビ空港まで飛行機で約30~45分。そこからボケテまでバスまたは専用車で30~45分です。
【陸路】アルブルックバスターミナルからバスが運航しています。ダビ空港まで約6時間。そこからボケテまでバスまたは専用車で30~45分です。

センデロ・
ロス・ケツァール
Sendero Los Quetzales

ジャングルのハイキングコース

センデロ・ロス・ケツァール

美しいジャングルの中を散策する、ボケテとセロ・プンタの間を通る人気のハイキングコースです。どちらからでも入れますが、セロ・プンタからのほうが、下りが多く少し楽です。鮮やかな色彩をもつ美しい鳥として知られるケツァールが見れるかもしれません。(所要時間は約4~5時間。)

コーヒーツアー
Coffee Tour

ゲイシャコーヒーの産地

コーヒーツアー

スターバックスで一杯約2000円もする、最高級コーヒーであるゲイシャコーヒーを生産するボケテでは、たくさんのコーヒー農園があります。様々な農園がツアーを催行しており、ツアーではコーヒーが栽培されてからカップに注がれるまでの工程を学んだり、美味しいコーヒーのいれ方、試飲をお楽しみいただけます。

エル・
エクスプロラドール
El Explorador

ユニークな庭園

エル・エクスプロラドール

街の中心部から歩いて45分ほどの小高い丘に位置する庭園です。「不思議の国のアリス」をイメージしてデザインされたこの庭園では、美しい自然だけでなく、リサイクル品で作られたオブジェが楽しめます。お子様だけでなく、大人も子供の気持ちになれるような、ユニークな場所として人気があります。

ボカス・デル・トロ

パナマ北西部に位置し、熱帯雨林、サバンナ、サンゴ礁の海に無人のビーチといった、自然を満喫できるカリブ海リゾートです。9つの熱帯性気候の島々から成りたちます。
ビーチでは白い砂浜に透き通った青い海、ジャングルでは旅行ガイドブックの世界シェア1位を誇るロンリープラネット誌で「生物学者のファンタジー」と紹介されたほど、多彩な動植物が観察できます。
ボートで島々を巡り、シュノーケリングやダイビング、ドルフィンウォッチングを楽しんだり、ジャングルトレッキングなど、様々なアクティビティーをお楽しみいただけます。
アメリカの旅行誌 Travel+Leisure が発表した「オススメの旅行先・2016年版ランキング」で1位に選ばれました!

パナマシティ、アルブルック空港からコロン島まで飛行機で45分。バスも運行しています。(所要時間9~11時間)

ロス・カジョス・サパティージャス
Los Cayos Zapatillas

地上の楽園

ロス・カジョス・サパティージャス

「神様が地上を歩いている時に落としたサンダル」という意味がこめられ、二つの小さな島で形成されています。白い砂浜と青緑色の海が広がる小さな無人島で、レストランやお店などは何もないですが、訪れた多くの人がこの島を「地上の楽園」と呼びます。

イスラ・コロン
Isla Colón

ボカス・デル・トロ観光の拠点

イスラ・コロン(コロン島)

ボカス・デル・トロ県都の島で、もっとも人口が多く、ホテル・レストラン・バーなどの施設も充実しています。ボカス・デル・トロの島々を巡るのに、拠点としてここのホテルをご利用される方が多いです。島内に美しいビーチがたくさんあり、中心街でレンタサイクルを借り、自転車で色々回るのが人気です。

エル・バジェ

エル・バジェは、パナマシティから日帰りで行ける避暑地です。火山のカルデラにできた世界で最も古い定住地と言われており、周りは山に囲まれています。緑が多く、街からほんの少し離れただけで大自然とふれあうことができ、リフレッシュできる場所です。パナマ人や外国人の別荘もたくさんあります。
また、エル・ニスペロ動植物園やカエル専門施設、泥温泉があり、外国人旅行者に人気の観光地です。
パナマ・シティから車で約2時間半。
バスで行く場合は、アルブルックモールから$4.25で行くことができます。

黄金カエル
Rana Dorada

エル・ニスペロ動植物園

黄金カエル

エル・バジェは黄金カエル(ラナ・ドラダ)で有名な場所です。このカエルの数は現在非常に減ってきており、山の中では見かけることがほとんどなくなりました。エル・バジェでは、ニスペロという動物園で大切に保管され、観光客も見れるようになっています。(入場料2ドル)カエル以外にも、園内には94種の動物がいます。多くは鳥類ですが、哺乳類や昆虫類も見ることができます。

エル・チョロ・マッチョ滝
El Chorro Macho

青い蝶のいる美しい滝

エル・チョロ・マッチョ滝

山の方へ登って行くと、美しい滝が突如現れます。30mもある滝で水遊びやキャノピーを楽しむことができます。
見ると幸せになると言われているモルフォ(青い蝶)を是非、ここで探しましょう!

天然温泉
Hot Springs

ミネラルたっぷりの泥温泉

天然温泉

エルバジェには天然温泉があります。温度は36度と熱めですが、大自然の中で入るお風呂は別格です。お湯には多くのミネラルが含まれており、泥パックを楽しむこともできます。

パール諸島

パナマ湾と太平洋岸に位置するパール諸島は、約250の小さな島々で成り立っており、多様な動植物が保護されています。スペイン人によって発見された島で、植民地時代の名残が島の名前に表れています。レイ島やコンタドラ島にはリゾートホテルがあり、国内線飛行機でのアクセスも可能です。
パール諸島ではスキューバダイビングや白砂のビーチを楽しんだり、様々な生き物を見ることができます。また少し北へ北上すると、サボガ島があり、そこでは島の伝統文化を見ることもできます。近年観光業が盛んになってきていることから、パナマシティーから比較的安く船で行くことができます。
パナマシティから船で2時間。(往復$80-$100)
飛行機で行く場合は、パナマシティー空港からコンタドラ島まで15分です。(値段は随時変動)

ホエール・
ウォッチングツアー
whale watching tour

大きな群れを大迫力で

ホエールウォッチングツアー

7月から9月末までの間、パール諸島付近には、クジラが繁殖のためにやって来ます。パナマはクジラたちにとって天敵となるサメやシャチがいないため、大きな群れを大迫力で、高い確率で目の前で見ることができます。また、クジラだけではなく、イルカもの群れも見ることができ、シュノーケリングで海の生物と一緒に泳ぐこともできます。

サボガ島
Isla Saboga

多様な動植物の楽園

サボガ島

島の多様な動植物が多数保護されているため、海の生き物以外を見ることができます。リゾート島としても有名です。

レイ島
Isla del Rey

豊かな自然とリゾート

レイ島

「王の島」という名は、スペイン植民地時代につけられました。
パナマではコイバ島に次いで2番目、パール諸島の中では一番大きな島で、リゾートホテルもあります。豊かな自然の中で、釣りやシュノーケリング、スキューバダイビングなどをお楽しみいただけます。

服装と持ち物について

ビーチは暖かいので夏服で十分ですが、夜は若干気温が下がりますので、薄い長袖をお持ちください。ボケテは高地のため、夜はかなり冷えますので、上着をお持ちください。
持ち物:水着、タオル類、サンダル、水中ゴーグルやシュノーケル、日焼け止め・サングラス・帽子等の日焼け対策グッズ、虫除け、お水や軽食など