子供のワクチン接種開始

キューバでは先日、予告があった通り9月15日から小学生年齢対象のワクチン接種が始まった。基本的には自分の通う学校で、学年ごと決められた日時に保護者同伴のもと接種が行われるようだ。息子の担任の先生からも先週のうちに電話で、「9月16日木曜日午前11時」と指定日時のお知らせがあった。

そして当日、珍しく朝から怪しい雲行きで今にも雨が降りそうな中、我が家から徒歩1分の小学校へ向かった。久しぶりに会う同級生たちと、ちょっと恥ずかしそうにでも嬉しそうに挨拶してお喋りする子供たち。それにしても小学校高学年の成長ぶりには目を見張る。特に女の子は背が伸び、体つきはすっかり大人、すでに母親の背を追い越してしまう子もいて驚いた。それに比べて毎日見ている我が子、多少背は伸びたけれど相変わらず幼いガキンチョ、ワクチンの注射もホントはドキドキしてしょうがないのを必死で隠してるし。

むちゃくちゃ緊張した面持ちで注射される息子。

さて接種会場の方は大人の時と同様、とてもスムーズだった。保護者の身分証明書を確認して署名、それから待合室で少し待った後、検温と問診を行い接種、接種後30〜40分ほど待機して問題がなければ解散。

今回子供に摂取されるのは、5種あるキューバ産ワクチンのうちSoberana02ソベラナ02、28日後に2回目の接種が行われる。ハバナではすでに先週、中高校生年齢の接種が行われ、ハバナ以外の地方でも未成年者の接種が開始、順調に進めば10月末には全ての子供たちの接種完了、11月15日から学校での対面授業の開始という計画だ。大人の方もうまくいけばキューバ国民の9割以上が11月までにコロナに対する免疫を獲得することになる。

キューバ版ワクチンカード。手書きで何が書いてあるんだか・・・

ワクチン接種自体はおそらく問題なくこのまま進められるだろう。あとはちゃんと効果が目に見えて感染者数にも現れてくれれば、みんな安心できるのだけれど・・・

ところでキューバ産ワクチン、まだ国際的には認証されていない。キューバ国内の認定機構が「緊急時使用可能なワクチン」として認めているだけで、効果率の高さや接種時の副反応の少なさ(死亡者はゼロ)を見るとものすごく優秀なはずであるが、世界的に今、渡航条件などに加えられつつある「ワクチン証明」や「ワクチンパスポート」に使うことはまだできない。先日からWHOへの認可申請手続きを始めたらしいので、早いところ世界デビューを果たしてもらって、「ワクチン接種済」の烙印を押してもらいたい。

キューバ産ワクチン5種。これらのうち3種がすでに緊急時用として接種されている

が、もし万が一、認可されなかったら・・・ここでまた某大国の横槍が入るんじゃないかと心配されるところだが、もう打っちゃったもんは仕方がない。ちゃんとお墨付きがもらえることを祈る!

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