旬の食べもの、Mamoncillo マモンシージョ

Mamoncilloマモンシージョという日本にはない果物がキューバにある。ちょうどマンゴーと同じく夏場のこの時期が旬、時期はマンゴーより短く7月から9月のまさに真夏の果実でキューバ全国どこでも目にすることができる。

大きな枝のよくはった樹に、直径2cmほどの丸いプラタナスのような実がぶら下がるようにしてたくさんなる。硬い皮は中身が熟してもあまり変わらず緑色なので食べ頃を知るのが難しいけれど、市場や街角で売られているものはもうすでに食べられるものなので大丈夫。

こんな感じで小枝を束にして売られている。

食べ方は皮を軽く噛むとパリッと一文字に切れ目が入るので、2本の指で切れ目の両横をつまむ。すると果肉がポロっと出てくるのでそのまま口へ。真ん中に大きな種があるので、その周りにへばりついた果肉を口の中でチュパチュパと吸って食べる、というか果汁を   吸い取る感じ。最後はペッと種を出す。少しアクがあるけど酸味はなくとにかく甘い。歩きながらでもつまんで食べられるお手軽さもあってみんな大好き、この時期にはそこら中にマモンシージョの皮と種が散乱する。でも大きな種が喉に詰まると危ないので、小さな子供には与えない。あとこの果汁が服につくとシミになって、どうやっても取れないので要注意!我が家にも茶色いシミのできた手ぬぐいやらTシャツがある。

食べ始めると止まらない、次から次へと手を出したくなるマモンシージョだが、Champolaチャンポーラと呼ばれるジュースにしても美味しい。果肉を種から取るためにちょっと変わった作り方をする。

まずはひとつひとつ皮を外して、大きめの容器に入れる。

砂糖をたっぷり加える。ここまで入れなくても十分に果汁は甘いのだけれど、そこはキューバ式。

ヘラなどを使ってひたすら混ぜる。

種から果肉が剥がれて、白っぽいシロップ状になったらできあがり。少し水を加えてジュースにして召し上がれ!残った種にもまだ果肉が付いているのでさらにチュパチュパ可能。

結構手間なので、ひと夏に何度も作らないけれどいつものグアバやマンゴーのジュースに飽きた時に嬉しい味。

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