キューバのコロナによる規制緩和:ハバナ、第1フェーズへ後退

昨年11月15日にハバナ空港が再開して以降、キューバ全国でのコロナウィルス感染拡大が止まらない。12月の累計感染者数はこれまでで群を抜いて多く、年が明けて1月になってから1日の新規感染者数が3桁となる日も珍しくなくなってしまった。そしてここ数日は毎日のように記録更新であっという間に400超え。やはりハバナの感染者数が多いが、地方でも感染者が急増している地域があり全国的に拡大傾向。

photo by : Granma新聞

原因は明らか。海外から帰国したキューバ人が持ち込んだウィルスにより家族や知人友人たちへと感染が広がったもので、ここ15日間の新規感染者の75%ほどが海外からの帰国者およびその濃厚接触者となっている。帰国者も含めてキューバ入国時と入国後5日目にPCR検査を実施し陰性でない限り外出はできないとしているものの、たとえ本人が自宅から出なくても帰国者を大々的に歓迎してフィエスタ=パーティーをしたり、お宅訪問したりするキューバの習慣は変わらない。コロナの影響で長いこと帰国を制限されていた人達も多いだろうから、再会を喜んでハグもキスもするだろうし、自宅でだったらいいんじゃないかと軽く宴会してしまう気持ちも十分にわかる。

でもその結果が明らかに感染者数に出てしまった。

海外から持ち込まれるウィルスを防ぐために1月1日より国際線の減便が発表され、1月10日からは入国者全員にPCR検査陰性証明書の提出を義務とした。そしてついに最近の状況を受けてハバナは1月10日よりこれまでの回復期第3フェースから第1フェースへ後退となってしまった。

夜間のマレコン滞在も禁止に・・・

これによって、

・7:00pm-5:00amに公共の場(公園、マレコンを含む)で停滞することと禁止する。またこれらの場所での飲食サービス、飲酒の禁止。
・9:00pm-5:00amの全ての公共交通機関の運行停止。
・1月12日深夜0時以降のハバナ国境をまたぐ公共交通機関の停止。公共車両、個人車両は検問所でのチェック強化。
・レストランやカフェの営業は7:00pmまでとし、座席数の制限を厳守する。
・映画館、劇場、バー、ナイトクラブ、キャバレー、ディスコ、パーティー会場の閉鎖。
・自宅でのパーティーの制限。
・リモート勤務の推奨。
・空港への家族出迎えは運転手含めて2名のみで行う。
・公園や公共施設でのアクティビティーの停止。
・病院での診察治療は継続するが、緊急を要さない限りは50%に制限する。
・学校施設は休校とはせず、感染予防対策を強化して維持。
・市民に対する公共サービス等は継続。
・図書館、博物館、ギャラリーは開館維持。
・観光関連サービスは継続、ただしハバナ出発の日帰り旅行は除く。
・空港での健康管理シート、滞在先の記入、PCR検査の実施等は継続して実施。

といった措置が実施される。

公共交通機関の全面運行停止と学校の休校がないから、個人的にはこれまでの生活とほとんど変わりない。感染予防対策しながら、行列に並んで食料と生活物資調達、家の掃除に精を出す日々。

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