2020年、いつもと違う夏のはじまり

年がら年中暑いキューバでも、夏は特別。7、8月は夏シーズンとして、各種イベントや旅行キャンペーンが盛りだくさんで、子供も大人も浮かれて過ごす。7月1日にはシーズン開始にあたって今期の主な催し物の発表があったり、TVでテーマソングが流れ始めたりと「夏へまっしぐら!」と気分が高まるとことだけれど、今年はちょっと違う。

先日コロナウィルス感染予防政策が継続する中、早々と夏のイベントの多くの中止や変更が発表された。7月上旬、サンティアゴ・デ・クーバの国際的イベントFiesta de Caribeカリブフェスタはオンラインでのディスカッションのみ、7月から9月にかけて各地で開催されるカーニバルは全て中止など。

カーニバルの本場はサンティアゴ・デ・クーバ。それに比べると全くもって劣るのだけれど、ハバナでも大勢の人が集まるからNG。

それからこの時期といえば、週末ごとの野外ライブ。例えばハバナではマレコン近くのステージで大物ミュージシャンが週替わりで演奏し、夜中の2時、3時まで大勢の人でにぎわう。マレコン添いには夕方から軽食や飲み物を販売するテントも出るので、家族連れも夕涼みがてら海辺を散歩する。屋外とはいえ、超「密」状態は避けられないから、こちらも今年はなし。

そして、7月3日いよいよハバナもポストコロナ第1フェーズにも移行することが発表された。

やった、ついに!

また同時に遅れて第1フェーズに移ったマタンサス州をのぞいて、地方では第2フェーズへ移行するとのこと。これによって州を超える移動も可能となり、キューバ人向けの国内観光が再開されつつある。限られたホテルではあるが、新たな感染対策を取りながら夏休み向けのプランを販売するそうだ。ビーチは軍や行政担当者の監視下で解禁、プールも感染対策を厳守、人数制限を行った上でオープンするらしい。

夏全開で開放的な気分になるのは無理かもしれないけれど、子供が夏休みの間にちょっとはお出かけできたらいいなあ、と思う。

すべての国民は夏を楽しむ権利がある!

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