今年もおうちでメーデー 2021

5月1日はメーデー。キューバで一番大事な祝日のひとつであり、労働者の祭典として国を挙げてお祝いする日。でも4月の上旬には昨年に引き続き、今年も恒例の革命広場での集会を中止することが告知された。

ふと1年前を思い出す。

コロナによって生活が一転し、それまで経験したことのない移動や行動制限を余儀なくされるようになってまもなくで、ストレスというほどではないけれど慣れない不自由にまだ戸惑っているような時期だったと思う。そんな中で#Mi casa es mi plaza#「私の家が私の革命広場」というスローガンを掲げ、自宅でメーデーのお祝いが奨励された。それ以前にメーデーの集会に参加するため、革命広場へ行ったことはないけれど、これからも多分行くことはないけれど、毎年恒例のイベントがないのは寂しいなあ、「来年のメーデーは通常通り開催されますように」とブログの記事にも書いて、心の中では「来年までこんな状態が続くわけない」と半ば確信していた。

去年のメーデーで使われたイラスト

それなのに、今年も去年と同様にメーデーのイベントはなし。

革命広場の群衆が見られないのが残念なわけではなくて、もう1年以上にわたって例年の、恒例の、通常の行事がことごとく中止されているのに、それにも慣れてしまってきていることが怖い。

「あーやっぱりね、そりゃやらないよね」

と。こういった行事の中止やバーチャル開催についてのニュースもサラッと聞き流してしまう。

それでもやっぱりメーデーはキューバにとって特別な祝日なので、ここ数日のニュースや新聞では関連記事が多く取り上げられている。

今年のスローガンは#Unidos: hacemos CUBA#「集結、キューバをなす」

この1年、経済封鎖にコロナ禍が加わり、そのなかで通貨統一と経済改革と困難な時だからこそ国民が集結して国をつくっていこう、ということなのだろう。

いつものことながら、言ってることは正しい、素晴らしい、キューバらしい。そこはコロナでも変わらないキューバ、さすが!

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