ハバナ500年アニバーサリーまでのカウントダウン

11月16日はハバナの誕生日、 創立記念日だった。

ハバナ創立記念日恒例、テンプレテ横のセイバの木の周りを3回周ってお願いごと。

ハバナの街が創られたのが1519年、今年で499歳のハバナ。500年を前に少し前からいたるところで「La Habana 500」の文字が目につき始めた。

何年も前から行っているハバナのシンボルカピトリオの修復も、来年にはすべて終わって全身生まれ変わって私たちの目の前にその完璧な姿を見せる(はず)。

ハバナを訪れる観光客が必ず足を運ぶ革命広場では、1ヶ月ほど前から周辺を囲むように大きな穴を開けて工事をしているが、これもハバナ500年事業の一つで電線を地下に埋める作業だそう。確かにチェゲバラの肖像の前で写真を撮るのに、顔の前をベローンと電線が通っているのは邪魔だしね、と納得。そのほかの場所でも電線の地下化、電灯をLEDに取り替えを進めていて、これらも全部記念事業とのことだ。街中が明るくスッキリするのはよいけど、これでまたそこら中の道路が穴だらけになって、いきなり通行止めが頻繁にあるのはどうかと・・・まあ、この辺はハバナの人たちは慣れっこか。

この電線が消える日も近い。

もうだいぶ前から観光客の急増でホテルの客室不足が問題となっているが、今、ハバナの街中はホテルの建設ラッシュ。つい先日も旧市街マレコン近くに5つ星ホテルパッカーズがオープンした。そのほか新市街ではハバナで最も高層ビルとなる予定のホテル建設が始まり、旧市街の中も崩れかけた大きなコロニアル建物のほとんどが、ホテルと化す(予定)という。これらの建設現場の前にも「OBRAS POR EL 500 ANIVERSARIO de LA HABANA」(ハバナ500年記念事業)の看板。その数、旧市街だけで10軒を超える。すでに着工しているものもあれば、まだ看板がついているだけのところもあるけれど、それにしても 建て過ぎなのでは?の感。そもそもそんなに需要があるのか?ホテルの前にやることもっとあるのでは?

ハバナの街のいたるところにこの看板。

市民の誰もがそう思っているらしく、先日からハバナ500年に向けての報道の中では、

「500年に向けての事業はその年に完結するものではなく、ここから始まるもの、すべては未来のハバナのために!」

と強調している。

ん?似たようなフレーズがキューバでは繰り返されてきたことに気がつく。

「革命は終わらない、今も、そしてこれからも続く、すべてはキューバ国民の未来のために!」

ということで、500年事業も終わらない。きっとハバナがミレニアムを迎えても・・・

 

とはいえ500年を迎えるのはおめでたいことだし、便乗でもなんでも500年の記念の年が盛り上がるのは悪いことではない。その中心にハバナの街に住む、ハバナを愛する人たちがいたらいいな、と。

カバーニャ要塞から。大好きなハバナのひとつ。

La Habana, real y maravillosa−素晴らしきハバナ

永遠に。

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