サハラの砂がキューバに到達

数日前から天気予報のなかで、サハラ砂漠の砂が接近中であるとの情報が伝えられていた。日本で春先に中国から黄砂が飛んでくるのと同じような現象で、キューバではアフリカから海を超えてサハラ砂漠の砂がやってくる。例年3月ごろから見られ、雲のような塊となって上空を覆うような形で飛来するのは、6月中旬から8月初旬にかけてだという。今回は通常より低い位置でより分厚い「雲」がやって来そうなので注意を要する、と警告が出された。

6月22日、黄色から赤色がNuve de polvo del Sahara=サハラの砂の雲の広がり。大西洋からカリブ海へ流れ込んできている様子がよく分かる(6月23日グランマ新聞記事)。これがじわじわと東へ移動して25日頃、キューバ上空に達し最も影響があるとされた。これらの砂には鉄分、水銀、燐などの鉱物のほか菌類など人体に有害な物質が含まれるということで、特に気管支系の持病がある人、高齢者や乳幼児は注意が必要という。そのほかアレルギー症状が悪化したり、肌のトラブルを引き起こしたりすることもあるそう。そのためサングラスとマスクの使用と手洗いを推奨、目を触らないで、食料品や貯水に蓋をするように・・・って、ここ数ヶ月イヤという程聞いているコロナ感染予防対策と共通することに気付く。未だに多くの人が外出を控えている状態でもあるので、自ずからサハラの砂による被害防止対策もしていることになっているようで何より。ただ人体だけでなく自然界にも影響があり、アフリカ由来の病原菌によって海中の珊瑚が病気になったり、赤潮が発生したり、陸上では米や豆、果物、サトウキビといった農作物につく害虫被害を引き起こす原因にもなるそう。こちらは飛来したら防ぎようがないから心配されるところ。

確かに24、25日あたりは、晴れているのに太陽がぼーっと霞がかかったようで、視界が悪いような感じがした。近所のコスタから見えるハバナの街もぼんやり。

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