キューバでサファリ

子供が楽しむことのできる娯楽施設に乏しいキューバ、どこかへ連れて行くといってもたいしたところがないのが、親に取っても悩ましいところ。ハバナ市内にあるいくつかの遊園地(っぽいところ)や水族館(らしきところ)は、週末と長期休みだけオープンし他にいくところもないから、全然たいしたことないのにいつも混んでいる。動物園もそう。

それでもハバナには2つの動物園がある。ひとつは市内の中心部に近い街の中にあるハバナ市動物園。敷地はそこそこ広く池があったり遊具のある広場もあったりするのだけれど、肝心の動物がいない・・・檻もそれなりに並んでいるから動物園なんだろうけれど、檻の中にはスズメたち。ここで見た動物といえば、広場で子供を乗せてぐるりと回って10ペソとるポニーと、室内展示での剥製ぐらいしか記憶にない。

もうひとつはハバナ空港近く、郊外にあるキューバ国立動物園。こちらはだだっ広い敷地に動物が放し飼いにされたいわゆるサファリパーク。公共交通で行くことが難しい場所でもあり、週末でもそれほど混み合わない。意外にちゃんとした動物園なので、観光客が家族でハバナに来て飽きちゃった子供を半日遊ばせるにはちょうどいいかもしれない。そのためかキューバ人の子供達だけでなく、外国人の子供もちょこちょこと見かける。

そしてもちろんちゃんと動物がいるので、大人も楽しい。

入り口チケット売り場の看板には「100種1000頭の動物」とそそられる文句。

園内はバスで見学するサファリゾーンと徒歩で動物を見るゾーン、そして子供用の遊具があるゾーンに分かれている。まずはそれっぽいバスに乗ってサファリへGO!

バスにはガイドが同行し、園内の動物たちについて説明してくれる。ただしスペイン語のみ。

キリンがいる。

サイもいる。遠くの壁が見えなければ、なかなかのサバンナっぷりだと思うのだけれど、ここはハバナ。

もちろん、ゾウも。この日はバッファローとツーショット。

ライオンたちは、別ゾーンに隔離されていた。寝てばかりで遠くにいる彼らを写真に収めることができず。

サファリゾーンの後は、車を降りて飲食コーナーと子供向けの遊具があるエリアへ。こちら有料別料金で子供はますます大はしゃぎで走り回り、大人は財布の中身を心配しながらついてゆく。でもまあ、たまにしかこんなところで遊べないし、日本のそれと比べたらゴメンなさいってくらいにショボいので、心ゆくまでどうぞ、と甘くみる。徒歩エリアの檻の中には、ほっといても何となく生きてゆけそうな鳥類や爬虫類ばかりで、人気もイマイチ。

そんな中、ワニを手にしての写真撮影はおっかなびっくりの子供達が順番待ちをしていた。ちなみに島国キューバには多くの固有種の生物はいるけれど、危険な野生の猛獣の類はいない。「キューバで一番危険な動物は何ですか?」と聞かれて思い浮かぶのはワニぐらい。そのワニも今は絶滅危惧で養殖が行われ「飼育」状態で見られるところがいくつかあるものの、野生のものに遭遇することはまずないとか。

たまにはキューバでサファリ気分を味わいに、大人も楽しい動物園へ。
注)間違っても街中のハバナ市動物園へ行かないように。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。