マチュピチュの旅行情報
Machu Picchu, Peru

マチュピチュについて

およそ100年前に発見されたインカの遺跡マチュピチュは、その保存状態の良さと神秘的な佇まいの立地から、世界で最も人気の高い遺跡の一つです。
ペルーのアンデス地帯標高2,430mにある古代インカの遺跡マチュピチュ。
ユネスコの世界遺産にも指定されており「インカの失われた都市」とも呼ばれる世界でも最も有名で壮大な遺跡の一つです。
ペルーの観光旅行はここを訪れることなしに語られることはありません。
近年ではマチュピチュを訪れること自体が非常に高価になりつつ、ペルー国内でも最も混雑する観光地となっているため事前の情報収集が大切です。
このページでは現在のマチュピチュ観光について詳しくご紹介いたします。

ジャングルの中にある遺跡

マチュピチュの歴史
マチュピチュは1911年(明治44年)アメリカ人考古学者ハイラム・ビンガムによって学会に発見が報告されました。(この時のビンガムの探検旅行はイェール大学のスポンサーによって賄われており、マチュピチュ発見後多くの出土品がマチュピチュよりイェール大学に運ばれました。2011年、マチュピチュ発見100年を記念してイェール大学よりペルー政府にこの時持ちだされた貴重な品々が返還されました。)
西暦1430年頃に建築が始まったとされ、1532年にスペイン人による征服で放棄されるまでの間、最大750人程の人間がここに暮らしていました。マチュピチュがインカの人々にとってどのような役割を果たしていたのかは、未だに正確なことはわかっていません。
緊密な石垣造りや正確な天文観測台などが残されていることから、多くの石工が住みこみで都市づくりを行っていたと考えられていますが、何トンもある大きな石を当時の技術でどのようにこの山の頂上まで運んだのか、など多くの謎が残されたままです。
現在のところ学者たちに最も信じられている学説は、インカのエリート・王族や貴族達のためのリゾート地だった、という説のようです。
両側が切り立った崖と急勾配の傾斜であり周囲から隔絶されていることから、太陽を観察するのに適した場所に建てられた宗教的な色合いの濃い都市であった、など様々な側面が唱えられており、発見より100年以上たった今でも研究者を魅了し続けています。
選ばれた少数の人々だけが天文学や宗教的儀礼を研鑽しながら平和に暮らす天空の都市。そんな空想をしつつ眺めるとこの遺跡は更にロマンチックに見えてきます。
1983年にはユネスコの世界遺産にも登録されたこの遺跡は、現在南米で最も人気のあるトレッキングコース、インカ・トレイルの終点にもなっています。インカ・トレイルを含め、マチュピチュへの行き方を下にご紹介します。

マチュピチュの見どころ

マチュピチュに入場したら思う存分自由に歩き回りましょう。入り口で英語、スペイン語のガイドツアーに参加することもできますが、必ずしも必要ではありません。なぜならマチュピチュ遺跡について分かっていることは限られており、ガイドの解説も想像の域を超えないものとなるからです。事前に解説本を用意して、自由に歩き回るのが、唯一の正しい古代遺跡の楽しみ方かもしれません。
弊社のツアーでは日本語ガイドが詳しい解説をしてくれますので、解説本を読むのが苦手な方でも大丈夫です。

太陽の神殿
Templo del Sol

太陽の観測に使われた建物

太陽の神殿

マチュピチュのメインエリアの頂上近くにある、太陽の観測に使われたと考えられる建物です。見事に積み上げられた石壁とカーブを描く壁面が目印です。さらに頂上にはインティワタナ(太陽をつなぎ止める石)と呼ばれる特徴的な石が置かれています。東西南北を指すよう四角形に削られており、太陽の観測と日時計の役割をもっているそうです。

コンドルの神殿
Templo del Condor

コンドルのような石の神殿

コンドルの神殿

コンドルが両翼を広げたような石造りの建造物があります。
ガイドによると、神殿という呼称で説明をされますが、階段上に削られた岩の内部が牢獄に使われていたのではないか、そしてコンドルの頭の部分では生贄が捧げられていたのではないか、という説もあります。

太陽の門
Intipunku

夏至に太陽が登る

太陽の門

インカトレイルを歩いてマチュピチュまで向かう人にとっては最初の遺跡となります。マチュピチュからでも石畳で整備されたインカトレイルを歩いて約1時間半戻ることでこの遺跡に行くことができます。ここからマチュピチュを望む景色が素晴らしいため、歩く価値は十分にあります。夏至の日にアグアスカリエンテから最初のバスに乗って真っ先にこの太陽の門を目指せば、門の間から登る太陽を見ることが出来るかもしれません。

ワイナピチュ
Huayna Picchu

マチュピチュを見下ろす

ワイナピチュ

入り口から入り、向こう正面に見える峰がワイナピチュです。急な勾配も含め、登山道は石段で整備されているため、どなたでも無理なく登ることができます。頂上近くに狭い洞窟のような路があり、これをくぐり抜ける必要があります。頂上にはマチュピチュを見下ろす形で中規模の遺跡があります。雨季には雲が立ち込めマチュピチュが見えないこともありますが、遺跡を覆う雲海を見下ろす景色もまた不思議な絶景です。

マチュピチュへの行き方

マチュピチュに行くにはいくつかの方法があります。

インカトレイルを歩く:
2日コースと4日コースがあり、政府により参加者数を規制されています。世界中からトレッカーが応募するため、ハイシーズンには数カ月前に予約する必要があります。また一人で歩くことは出来ず、かならず政府公認のガイドと共に歩き、キャンプサイトでテントを張って寝ることになります。
インカジャングルトレックに参加する:
地元のオペレーターが企画しているアドレナリン・ツアー!です。自転車、ラフティング、ハイキング、ジップライン、更にバスを使いジャングルの中を駆け抜け3日かけてマチュピチュを目指します。詳しくはお問い合わせください。
クスコ又はオリャンタイタンボからアグアスカリエンテへペルーレイルに乗り、アグアスカリエンテからバスでマチュピチュへ行く:
これが最も一般的な方法になります。この電車のチケットはkm辺りの価格が世界で最も高いことで知られます。また、ペルー・レイル自体が外国人投資家によって経営されているため、チケットの売上がペルーに利益をもたらさないということを懸念して他の移動手段を選ぶ人もいます。鉄道車体は比較的新しい設備で、屋根まで窓になっている観光列車が3ランクあります。ただし雨季には線路周りでの土砂崩れや川の氾濫などにより遅延することがよくありますので、11月から3月の雨季にこの電車を使う場合は遅延に備え予備日を設けたほうが確実です。

1月1日より雨季の間はポロイ発着の便は全て下記の日程で途中駅パチャル駅発着となります。

クスコ~パチャル間はペルーレイル手配のバスにて移動となります。

ペルー・レイル 列車番号 ワンチャク
(Wanchaq)
パチャル
(Pachar)
オジャンタ
(Ollanta)
マチュピチュ
(Machu Picchu)
オジャンタ
(Ollanta)
パチャル
(Pachar)
ワンチャク
(Wanchaq)
出発 経由 到着 出発 到着 出発 経由 到着
ビスタドーム 31 06:15 08:04 08:29 09:52
32 15:20 17:08 17:33 19:30
203 08:00 10:07 10:32 12:11
604 17:27 18:56 19:21 21:15
エクスペディション 33 07:15 08:50 09:15 10:51
34 16:43 18:31 18:56 20:45

アグアスカリエンテからは2通りの行き方でマチュピチュへ行くことができます。

ミニバス(往復18ドル):
約20分から30分でアグアスカリエンテのバス停からマチュピチュ入り口まで行きます。朝5時半が始発になり、このバスに乗るとマチュピチュで朝日を眺めることができるので、バス停には待ち行列が出来ます。このバスに乗りたい場合は90分は早く待つことをおすすめします。
歩き:
バスの行く道とほぼ同じルートを登ります。約8kmの行程で約2時間かかります。朝日の前に登りたい場合でも、途中の橋のゲートが開くのが5時なので、橋まで20分かかるとして朝4時40分より前に出発することはあまり意味がありません。

マチュピチュの入場料・その他

マチュピチュの入り口はかなり混雑します!

マチュピチュの入り口はかなり混雑します!

マチュピチュ遺跡は管理された公園になっていて、入場者数は一日2500人までに制限されています。
入場許可証は公園入り口では購入できません。アグアスカリエンテのホテルやカルチャーセンターでも購入できますが、予め訪問日がわかっている場合は少なくとも1週間以上前には政府公式ウェブサイトを通じて購入することをオススメします。http://www.machupicchu.gob.pe/
価格は2012年3月より128ソーレス。子供割引とISICカードを持つ学生にも割引があります。
入場許可証のタイプは、マチュピチュのみの許可証・マチュピチュとワイナピチュ登山の許可証・マチュピチュとセロ・マチュピチュ登山の許可証の3タイプあります。
それぞれの山に登る許可証の発行は1日に400人限定となりますので、さらに日にちの余裕を持って購入する必要があります。
弊社ツアーに参加される場合はマチュピチュとワイナピチュ登山の入場許可証が含まれていますのでご安心ください。

マチュピチュへ行くツアー