エクアドルのグアヤキル市における邦人殺害事件情報

2018-07-17T14:17:48+09:00

エクアドル内務省からの最新情報をご連絡します。 題名「内務省、邦人旅行者に対する犯罪事件に関する捜査状況について日本のプレスに報告」 ホセ・セラーノ内務副大臣は5日、日本のメディア代表と会合を行い、2013年12月28日に発生した邦人旅行者テツオ・ヒトミ殺害の捜査状況の進展につき報告した。 朝日新聞、共同通信、NHK、TBSインターナショナル等の日本のプレスは、邦人旅行者殺害の捜査状況に関する正確な情報につき報告を受けた。内務大臣は、「この事件は、エクアドルでは通常起こらないことであるが、当国の治安に関する取り組みをゼロにするような事件である。我々は、犯人を特定し逮捕するために全力をつくす。犯人を逮捕し、裁判にかけ、刑務所に入れる」と述べた。 また、「我々は人の生命を奪うことを許さない。エクアドルへの訪問者及びエクアドル国民も同様である。このため、優秀な人材と必要な技術をもって、短時間の間に、卑劣に暴力的にまた短時間に本事件を引き起こした犯人を捕まえる」と述べた。さらに、「我々はすでに、証拠や証言、重要な録画ビデオをもっており、犯人グループを捕まえるのは時間の問題である」と述べた。 「証拠」 事件に関する10の証言や技術的証拠をもっており、犯行現場でみつかった銃弾を分析しどのような武器が使われたかを特定すると述べた上で、他の捜査状況については、捜査の妨げになるため明らかにできないと述べた。 「懸賞金」 本事件に関与していると思われる8人の容疑者を逮捕するために必要な、正確な情報を与えた人に対し、5万ドルから10万ドルの懸賞金を与える用意がある(当館注;4日、コレア大統領は懸賞金を20万ドルとすると言及)。 「事件概要」 2013年12月28日23時30分、サン・フランシスコ・デ・アシス学校の前で明かりが少ない場所においてアジア人2名が横たわっているのが発見された(グアヤキル市南部、サン・マルティン通りとトゥングラウアとカルチ通りの間)。男性は胸に銃弾を受け死亡、女性は2発の銃撃を受けて大けがをし病院で治療を受けているが、医師によると順調に回復している。 内務省は被害者の家族に連帯の意と哀悼の意を示すとともに、このような事件が再び繰り返されないようにすると述べた。また日本大使館員に対しても謝罪と連帯の意を示した。 「短時間誘拐は80%減」 セラーノ内務副大臣は、「短時間誘拐は大幅に減少しており、80%も減少している。従って、本事件は通常では発生しない事件であり、このように誘拐で殺害されることは奇異なことであるが、本事件が発生したことにより、ゼロに後戻りしてしまった」と述べた。また、内務省は「安全なタクシー」キャンペーンを実施しており、昨年より犯罪防止のためにタクシー内に防犯カメラを設置している旨述べた。しかし残念なことに、今回邦人旅行者が乗車したタクシーには、防犯システムが設置されていなかったと説明した。 「殺人件数の減少」 2007年の殺人率は10万人あたり20人であったが、2013年のこれは10万あたり10人の殺人に減少している。一方、セラーノ大臣は「殺人率の減少だけでなく、全力でエクアドルの住人及び旅行者が安心して過ごせるよう治安を確保することが重要である」と述べた。犯罪件数減少のため、防犯ビデオの設置、モニターシステム、犯人特定のための懸賞金をかけるなどの対策をとり、190人の犯罪者を逮捕に導いていると述べた。