クスコの旅行情報

古の都クスコは西暦1200年代から1536年まで続いたインカ帝国の首都とされた都市です。その後のスペインの征服により建てられたコロニアル様式の建物と、インカの石壁が併存するユニークな街で世界遺産にも指定されています。

クスコについて

クスコはペルーのアンデス山中標高3,400mにある街で、500年前にはインカ帝国の首都が置かれていました。
1536年、スペイン人がクスコの街を征服すると、インカの宮殿や寺院などは片っ端から破壊され、その堅牢な石造りの土台の上にコロニアル建築が築かれ、重厚な建物が立ち並ぶ街へと変貌を遂げました。300年間続いた帝国の首都らしく、町は都市計画によって区画整備された機能的な側面を持ち、スペイン人に征服され、建物を破壊されたあともその美しい街並みの名残を見ることができます。街の近郊には数々のインカの遺跡があり、中でもサクサイワマン遺跡やケンコー遺跡など、緊密な石積みの技術が残されていて当時の建築技術の高さを見ることができます。
現在ではユネスコの世界文化遺産にも登録されており、マチュピチュや聖なる谷へのアクセスの良さからペルーで最も観光客が訪れる古都です。

クスコの地図

クスコへの行き方

クスコへはバスまたは飛行機でアクセス出来ます。
またマチュピチュへはペルーレイル社の電車が運行しています。
ペルーレイルの詳しい情報はマチュピチュのページからどうぞ

飛行機で

クスコの空港は標高が高いので降りてから高山病に注意してください

クスコの空港は標高が高いので降りてから高山病に注意してください

空港は街の端にあり市内への移動にはタクシーが便利です。比較的小さな空港ですが利用客の多さからレストランなどの施設は充実しています。
毎日リマ、アレキパからの国内便とその他小さなジャングルの街へのフライトが運行しています。
以下にクスコ行きのフライトを運行している航空会社を表記します。
Amazonas (ラ・パス ボリビアを結ぶ)
LAN Peru (アレキパ、リマ、フリアカ、プエルト・マルドナドを結ぶ)
Peruvian Airlines (リマを結ぶ)
Star Peru (アレキパ、リマ、フリアカ、プエルト・マルドナドを結ぶ)
Avianca Peru(以前のTACA) (アレキパ、リマ、プエルト・マルドナドを結ぶ)
LAN Peruがリマ―クスコ便を最も多く扱っています。その次がStar PeruそしてPeruvian Airlines、Aviancaと続きます。
リマ―クスコ間の片道最安値は約US$110(2012年)
標高の低いところから直行でクスコにやって来る場合は高山病に気をつけてください。

バスで

バスターミナルが市内のAve. Solを歩き下ること20分の場所にあります。
ペルー国内の他の街やボリビアのラ・パスをつなぐバスが毎日運行しています。
所要時間
リマ(約24時間)、プーノ(6~8時間)、アレキパ(10時間)、ナスカ(14~16時間)、コパカバーナ(9~12時間)、ラ・パス(12~15時間)

全席モニタ付きハイクラスリクライニングシートのCruzero Suiteバス

全席モニタ付きハイクラスリクライニングシートのCruzero Suiteバス

国内の道は大体整備されていますが中には整備されていない悪路もあり、予定時間より長くかかることもあります。バスのチケットを購入する際はトイレがあるかどうかの確認を忘れずに。
以下に主なバス会社を記載します。
Cruz del Sur ”Cruzero Suite”という快適なサービスを誇るバスが毎日クスコ竏茶潟}間を走行しています。オンラインやホテル、旅行代理店でチケットが購入できます。映画や温かい食事、飲み物、清潔なトイレ、ビンゴゲームなど飛行機にも劣らないサービスが売りです。
Peru Hop 旅行客専用の新しいバスでリマ―クスコ間を月曜、水曜、金曜に運行しています。アレキパ、パラカス、イカとワカチナに停まり乗客をホステルでピックアップしていきます。

クスコの主な見どころ

バスターミナルや空港、サクサイワマン遺跡まではバスやタクシーを使う必要がありますが、クスコの中心地は歩いて十分観光できる広さです。ただし夜は強盗の被害が多数報告されているので気をつけましょう。
市内には多数の博物館・美術館・歴史資料館・遺跡があります。じっくりと腰を据えて博物館周りをされる方は共通チケットBoleto Turisticoを購入すると入場に便利です。(Boleto TuristicoはOficina Efecutiva del Comite(OFEC) Av Sol 103, Cuzcoで購入できます)

インカの美しい石組みの土台にスペインの教会が乗っています。

インカの美しい石組みの土台にスペインの教会が乗っています。

コリカンチャはインカ人が崇拝する太陽を祀る神殿でしたが、スペイン人に征服されてからは神殿は破壊され、その上にカトリックのカテドラル・サントドミンゴ教会を建てられました。しかし、神殿の土台部分及び小神殿と呼ばれるエリアは破壊を免れ保存状態もよく残されています。小神殿は精巧な石積みで造られた部屋で中には生贄を置く台などがそのまま残されてあり、クスコの中でも最も人気のある観光地となっています。

クスコの中心アルマス広場

クスコの中心アルマス広場

クスコの街の中心地にある広場でサントドミンゴ教会=コリカンチャの前にある市民の憩いの場です。物売りが多く、安いお土産を買わせようと声をかけてくるのが少し気になりますが、それ以外は安らかな古都の午後を過ごすのに持ってこいの広場です。
近くの路地には12角の石(石壁の中の一つの石が12角ある。接着剤を使用せずに剃刀の刃一枚も入らないほど正確な石積み技術が見られる)があり周囲を歩き回れる観光ポイントとして恵まれています。夜はレストランやバー・ナイトクラブが観光客をひきつけます。

現地ペルー人のための市場で、観光客用ではありませんが、カラフルでイキイキとした生活に密着された市場をのぞく事ができます。清潔なアルマス広場とは一変し地元の人々との触れ合いが出来ます。
石壁マニア垂涎の石壁

石壁マニア垂涎の石壁

クスコの北にあるインカの遺跡で、町からも歩いて訪れることが出来ます。ただし標高が高いためあまりオススメはできません。クスコの町をピューマに見立てると頭の位置にあたり、遺跡からはクスコの町を一望できます。
最大で重さ120トンもの巨石が積まれ高さ20mの三層構造になっています。いずれも接着剤などを使わずに石の自重と接着面の精巧さで美しく力強い圧倒的な石壁は、一見の価値ありです。長さ360mを誇る遺跡ですがその目的は明らかになっておらず、城砦もしくは宗教施設と考えられています。
現在ではこの遺跡の前の広場で、毎年6月24日に太陽の祭りインティ・ライミが行われます。Boleto turistico で入場できます。

サクサイワマン遺跡からさらに15分程歩いた場所にあります。”ケンコー”とはケチュア語で”ジグザグ”を意味し、その名の通りジグザグに削りだされた石が残っています。このジグザグの石にリャマなどの生贄の血を流し占いをしていたと言われています。
サクサイワマン遺跡が遠くから運んできた石を積み上げ作られているのに対し、ケンコー遺跡ではその場で石を削り様々な施設を作り出しています。Boleto turistico で入場できます。

クスコのアクティビティ

クスコは街並みが美しく、マチュピチュやその他のインカ遺跡などへのアクセスも良いため、じっくり腰を落ち着けて数日間の滞在を楽しむ旅行者もたくさんいます。
そのため、旅行者へのデイトリップなども充実しており、アルマス広場の周りにはツアー取り扱い店などで簡単にデイトリップの予約ができます。(弊社でも予め予約できます)
デイトリップは通常朝7~9時にホテルに迎えに来るか、プラザもしくはツアー取り扱い店での待ち合わせになり、そこから1~2時間かけて目的地まで移動します。アクティビティを終え、ホテルに戻るのは午後3~5時くらいになります。

バイクで遺跡巡り

バイクで遺跡巡り

アルマス広場の北Calle Platerosに数件あるレンタルバイクショップで1日40ドルからバイクを借りることができます。グローブとヘルメット2個付き。バイクを借りるのに必要なのは自国の運転免許証だけでもOKですが念のため国際免許証があると安心です。
借りたバイクでサクサイワマン遺跡など近郊の遺跡はもちろん、聖なる谷やウルバンバ川へも簡単にアクセスできます。

デイトリップではリオ・ウルバンバでのラフティングが出来ます。さらに時間のあるラフティング愛好者なら是非リオアプリマックでのラフティングをおすすめします。ここはクラス3~5の世界でもトップ10に入るラフティングコースで、3,000m級の渓谷の中を行きます。参加する場合は常にエキスパート同行のツアーに参加して危機管理を忘れずに
聖なる谷を上空から

聖なる谷を上空から

聖なる谷をパラグライディングで!忘れられない体験になること間違い無しです。
最近出来た世界最長のジップラインも近くにあるので、この2つを制覇することもオススメです。
弊社でも予約できますが、現地から直接電話で予約もできます。Leoさん 984-637-737

最後に、アクティビティではありませんがクスコでのおすすめの食べ物をご紹介します。
クイ:CUYはモルモットのことで、アンデス地方ではポピュラーな食材です。主な食べ方はCuyを丸焼きにするか油で丸揚げにするかのどちらかで、現地の人の間では誕生日や祝日などに食されます。アルマス広場周辺のレストランで一皿60ソーレスから注文できます。
アルパカ:グリルド・アルパカは柔らかいステーキのような味と食感が楽しめます。他にもアルパカピザやアルパカのカルパッチョなど珍しいアルパカ料理がクスコのレストランで食べることができます。
インカコーラ:ペルーではコカ・コーラよりも売れているという黄色いソーダ。でも実は1999年からコカ・コーラカンパニーの子会社となっています。
チチャ・モラーダ:ペルーの伝統的ノンアルコール飲料。紫トウモロコシから作られています。