ブログ・プロジェクト夢の南米旅行企画 ウェブマスター・オオヒラの場合

さて、前回社長とビアバーで吐くほどに酔っ払いながら企画したブログ・プロジェクトですが、発足したからには自らも優勝を狙って行きたいと思います。

今、一番行ってみたい南米の国を考えたところ、ジャマイカやウルグアイなど魅力的なデスティネーションを抑え、ズバリ「スリナム共和国」となりました。
まあ、ブログに書けるよう公序良俗を考慮した結果なんですが、一部マニアの方を除いて全く共感を得られなさそうな目的地になってしまいました。
そもそもスリナムってどこ?アフリカじゃないの?という声が聞こえてきそうです。
でもスリナムはれっきとした南米国家。
南米大陸で最も小さな独立国らしく、広さは北海道の約2倍。公用語はオランダ語で、人口密度は3人/km2。いまだ地球の歩き方にも掲載されていないという希少国家です。

そもそものきっかけは去年の(俺的)一大ニュースだった新種発見のこの記事(みんな大好き「カラパイア」より)。

やはり一人のフォトグラファーとして、そして男として、人生に意味があるとしたら「見たいものを見ること。」コレにあると思うのです。
この思いを胸に、今までにも思い切った人生の選択をしてきてアフリカに行ったりガラパゴスに住んだりしてみましたが、ネットによる情報過多な世の中になったおかげで見たいものは次から次へと出てきて欲求は底知らず。

そもそも南米に来たのはガラパゴスウミイグアナが海の中を泳ぐのを見てみたかったからなんですが、意外とコレはすんなり見れました。

一昨年はツノゼミを見たいと思ってたら見れました。

tsunozemi

白黒シックなツノゼミ、ツリー・ホッパーくん。エクアドルの雲霧林で撮影

昨年は、アオミノウミウシを見たいと思ってたら見れました。

マルペロ島沖で見つけたけど撮影できなかったので他サイトから転載

マルペロ島沖で見つけたけど撮影できなかったので他サイトから転載

そして今度はスリナムでこれを見たい。

unka

男だったらこいつに惹かれろ!プランツ・ホッパーくん
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2013100804

この造形美。ヨダレものです。
なんとなくメトロン星人を彷彿させるビジュアルが親近感を覚えます。ちゃぶ台を挟んでじっくりお話をしてみたいです。
日本語ではウンカと呼ばれる虫に類するらしいのですが、ウンカというのは稲を荒らしたり伝染病を媒介する害虫みたいです。何のためにいるのか、どっちが頭なのかもよくわかりません。
葉脈の大きさから見ると、相当小さいことだけはわかります。
多分、見たいと思っても見れるもんじゃないでしょう。けど、現地に行ってみないことには始まりません。

スリナムは国土の80%がジャングルに覆われておりそのほとんど全てが未開拓で、研究チームがちょっと行けば必ず新種を発見するという生物学界のゴールドラッシュ、お宝発掘ウハウハ状態らしいです。

そんな場所に、観光気分丸出しでカメラを持って行ってみたい。

スリナムという国を調べているとマリア・ジビーラ・メーリアンという女性が書いた、その名も『スリナム産昆虫変態図譜』(Insects of Surinam)という本のお話がよく出てきます。

コレクターズ・アイテム

脳にモヨモヨと何かを訴えかけてくる絵づらですが、原書は2,500万円以上の売り値が付くそうな。
マリア・ジビーラ・メーリアンというのはおよそ300年程前に生きたドイツ人女性で、自然科学者として、また一人の自立した女性として大変な功績を収めた方だそうです。今はなき500ドイツマルク紙幣に肖像が載っていたそうなので、ドイツじゃ新渡戸稲造並みのスーパースターという感じでしょうか。

でもってその方が熱中したのが「変態」。例のイモムシが蝶になるあの変態行為に夢中になって、50歳を過ぎてヨーロッパから3ヶ月の船旅を経てスリナムまで移住したらしいです。変態を観察しながらスケッチしつづけ、気がついたら2年たっててマラリアにかかったからヨーロッパに帰国したそうです。

マニアックもいいとこの突き抜けた人生で非常な尊敬に値すると思うのですが、別に僕はそこまでのマニアじゃないんで、さらっとスリナムってお目当ての虫か何か珍しいのが見れればいいです。
それをマクロレンズでパシャって撮れたらそれで良し。

でも虫の写真とツアー開拓の結果次第では日本中の虫好きな方に紹介できる場所になるんじゃないかな?と思われます。
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