早いもので、キューバに来てから6日目。いよいよこの旅行も終盤に差しかかってきた。
 ちょっと寂しい気もするけど、だいぶ観光もしたし、今日の夜はキューバのリゾート地「バラデロ」でのんびりすることを考えると、気分はすっかり海モード!
 その前に今日は「真珠の町」と呼ばれているシエンフエゴスに立ち寄る。トリニダーからは車で2時間程度。車窓から町の景色を見ていると、今まで見てきた建物とは少し異なる気がする。建物がシックな印象で、どことなくヨーロッパ的な雰囲気。それもそのはず、シエンフエゴスはフランス人が建てた都市だそう。

シエンフエゴスにあるパラシオ・デ・バジェ(バジェ邸)

シエンフエゴスにあるパラシオ・デ・バジェ(バジェ邸)

 まずは、大富豪が結婚祝いに娘にプレゼントした邸宅「バジェ邸」へ。お屋敷というか、むしろお城と言う表現がふさわしい。中は天井が高くイタリア、アラブ、フランス様式などが混ざったデザインで、豪華に大理石などが使われている。らせん階段を登って屋上にあがると目の前に湾が広がった。白い建物と青い空とのコントラストが美しい。サービスで付いてきたモヒートを昼間から飲みながら、なんとなく優雅な気持ちになって「一日ここに住んでみたいな~。」と夢のようなことを呟くと、ガイドのともよさんが微笑んだ。

バジェ邸の屋上から海が見渡せる。

バジェ邸の屋上から海が見渡せる。

この後は、町の中心「ホセ・マルティ広場」へ。広場の周辺には美しい建物が並び、その中の一つ「トーマス・テリー劇場」を見学した。天井の絵を見ると相当昔の建物だと分かる。1890年に建てられたので、人間に例えると 127歳!クラシックカーもそうだが、キューバでは年代物がまだまだ現役だ。

町の中心「ホセ・マルティ広場」

町の中心「ホセ・マルティ広場」

 劇場を後にし、今度は町の繁華街を歩いた。平日だというのに、人の多いこと。
「キューバ人の生活を垣間見てみましょう!」とガイドのともよさんがキューバ人が利用するスーパーや電化製品のお店に連れて行ってくれた。
 棚に無造作に並べられた石鹸、歯磨き粉、なんとなく時代遅れの小物など、失礼だけど日本の100均の方がよっぽど充実している。ガスレンジが7万円程度で売っていたが、公務員のお給料が1ヶ月3000~4000円のキューバでは、到底買うのが難しい。少し複雑な気持ちになったが、せっかく旅行に来ているのだから知ることが出来て良かったと思った。
 観光を済ませるとちょうどお昼時になったので、ドライバーお勧めのレストランへ。シーフードが有名なレストランでランゴスタ(ロブスター)、お魚のグリルなどを皆でシェアして味わった。
 昼食後は、いよいよバラデロへ。3時間ほどかかり、バラデロに到着した頃は夕方だった。

バラデロのビーチ

バラデロのビーチ